特色ある高度な研究｜都市大6つの魅力


	2004（平成16）年4月に開設された総合研究所は、本学の理念『持続可能な社会発展をもたらすための人材育成と学術研究』の先駆けとなるよう、最先端の研究機器を用い、社会ニーズに即した研究テーマの探求と、学部生・大学院生の先端的な教育を推進しています。現在は、ＩＣＴの省エネルギー化を可能とする光電子融合デバイスの研究を進める『ナノエレクトロニクス研究センター』と、高速道路や鉄道などの社会インフラの再生技術構築を進める『都市基盤施設の再生工学研究センター』の２つを核にして構成されています。両センターをはじめ総合研究所のプロジェクトは、学内はもとより、企業や他大学、海外の研究機関との共同研究を積極的に推進し、広く情報発信するとともに、その研究成果を迅速に社会に還元しています。


	東京圏を対象にエイジングシティ問題、すなわち、人だけでなく都市のハードとソフトの高齢化に起因する諸課題に関して全学的な学際研究を行う組織として設立されました。持続可能で魅力的な成熟都市を目指して、国際競争力の維持・発展のみならず居住者の生活の質の向上に寄与するための技術と制度を総合的に開発する一連の研究を実施しています。


	高度情報化社会の発展に寄与するエレクトロニクス。その基幹となるシリコンをベースとした半導体を、ナノレベルで重点的に研究・教育しています。ナノ領域におけるシリコン系材料作製とその評価、ナノデバイスの開発、デバイス集積回路設計技術の確立など、多岐にわたる研究を本学研究者を中心に、他大学・研究機関の客員教授が共同で推進。すでに国際会議や学会などで、研究成果が発表され、大きな話題を集めています。


	2020年9月に設置。多様な宇宙観測手法を用いた理工連携の宇宙科学研究とそれを活用した文理融合の宇宙教育を図っている同センターでは、現在世界で広がりをみせている「宇宙」に関する研究を推進するとともに、東京大学宇宙線研究所との協力体制強化も図っていきます。今後、宇宙の謎や物質・生命の起源解明などに挑戦しながら、地球の100年後の未来をも見据えた教育・研究・社会貢献活動を推進していきます。宇宙科学研究センター


現在、首都高速道路をはじめとする都市内高速道路に疲労などの劣化が進行し、その大規模な更新、改築、修繕が現実的な課題となっています。本研究センターは、道路のほか、鉄道、上下水道、エネルギー、通信などの都市基盤に生じ始めている経年による劣化や損傷に対して、今後100年間安全かつ安心して使い続けられるようにするための再生技術の構築を目指し、研究を進めます。




総合研究所公式サイト



2010（平成22）年4月に早稲田大学と開設した「共同原子力専攻」では、原子力に加えて機械・物理・電気・材料などの幅広い専門領域の教員を結集。広い知見を有する人材を育成しています。また、この共同大学院設立を機に、日本原子力開発機構との連携も締結。さらに慶應義塾大学・立教大学・明治大学ならびに企業や官公庁とも連携した「未来エネルギーフォーラム」を発足させて、産官学一体による教育を実践しています。

共同原子力専攻詳細ページ　共同原子力専攻公式サイト


若手教員の交流推進と学術研究連携の充実を目的に2010（平成22）年3月､基幹技術者の育成に長年の実績をもつ本学と､最先端研究､産学連携に実績をもつ東京大学「生産技術研究所」の間で学術連携覚書を締結しました。同研究所は、常勤職員約350名、大学院生約700名を擁する産学連携の先駆的組織。新しい生産技術の確立を目指して、地球規模のマクロな世界から量子レベルの微細な世界に至る幅広い学術分野を網羅する、世界的にも類のない独創的な研究所として知られています。創立以来90年以上の歴史を持ち、その間、産業界の全域にすぐれた人材を輩出してきた本学と、同研究所との連携は、両者の持つポテンシャルを一層高めるとともに、学生にとってもさらなる学びの可能性と選択肢とを増し加えることにつながるでしょう。

東京都市大学東京大学生産技術研究所学術連携公式サイト