研究室ガイド2011
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(本研究室は、自然科学科の学生および工学部全学科の学生が所属できます)講 師倉田 薫子学 部 生男子3名生命科学研究室【主な卒業研究テーマ】●食虫植物の進化●食虫植物の形態比較・電子顕微鏡観察●特殊な進化を遂げた植物の生物地理●絶滅危惧植物の保全と復元●野生猫集団におけるDNAハプロタイプ構成の比較●実践的環境教育、生物教育、教材開発主な就職先(2010年3月・院生含む)ライフケア(介護福祉)生命科学コース生物の生い立ちと生き様を探る生物多様性保全と環境教育への貢献学際的な視点を育む STEP1:研究室の特色 STEP2:研究室をさらに詳しくhttp://home.f00.itscom.net/kuralab/形態およびDNA情報を元に、地球上に生育する生物、主に植物の生い立ちと生き様を探ります。生物は、地球上の多様な環境に対して適応し、長い時間をかけて多様に進化を続けています。本研究室では、国内の身近な自然環境や、南太平洋ニューカレドニア、東南アジアマレーシアなどの世界的に種多様性が高い地域の植物を対象として、「進化と系統(どこからきたのか)」、「生物地理(どのように生きているのか)」を明らかにし、フィールドでの観察・形態計測と分子生物学的実験を併せて、生物多様性と環境との相互作用についてマクロな視点に立って探求します。現在、産業の発展や人間活動によって、自然環境の汚染や破壊が進んでいます。生物の棲む自然環境が破壊されるに伴って急速に生物の種多様性は減少し、たくさんの生物が絶滅の危機に瀕しています。そのため種多様性保全は緊急の課題でもあります。生物と人間社会とが共生する方法の模索(生物影響評価、環境アセスメント)や、未来の社会を担う子どもたちへの環境教育や教材開発に取り組みます。野外調査を基本として、採取した試料からDNA情報を取り出し、現存生物集団に時間軸を加えて考察する、系統進化学の手法を中心に研究を進めます。生物多様性研究はさまざまな分野の融合であるため、対象となる「種」を取り巻く自然環境、生態環境の理解は必要不可欠です。学際的・多角的な視点を育むためにも、地学や化学、農学、薬学、工学系他研究室との積極的な交流が望まれます。研 究 内 容社会との接点研究室の横顔自然科学科126

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