研究室ガイド2011
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ナノカーボンバイオデバイス研究センター【主な卒業研究テーマ】●カーボンナノチューブ(CNT)-FETの設計・作製・特性評価●量子効果発現型シリコンデバイス設計・作製・特性評価●FETチップへのCNTの直接成長と特性評価●各種細胞を用いたバイオチップの生体適合性の評価●小動物を用いたバイオチップの生体適合性の評価●体内から体外への無線送受信機の設計・製作・特性評価主な就職先(2010年3月・院生含む)生体医工学科 各研究室、電気電子工学科 プラズマ応用研究室、エネルギー化学科 エネルギー機能物質化学研究室の所属学生から構成されている為、各研究室の同欄を参考にして下さい。医学と工学の複合分野高感度・高機能なバイオチップを開発し社会へ貢献する専門横断的研究のセンスを育てる STEP1:研究室の特色 STEP2:研究室をさらに詳しくこのセンターでは「高感度・高性能な完全体内埋め込み型バイオチップ」の開発を目指します。このチップの実現のために以下のような研究が並列に行われています。◎カーボンナノチューブをベースとしたバイオセンサに関する研究◎量子効果型シリコンデバイスの作製と特性評価に関する研究◎神経幹細胞を用いたバイオチップ上での神経形成・再生に関する研究◎ナノ材料における生体適合性の向上に関する研究◎画像処理を用いたバイオチップと細胞・組織の親和性度合いの定量解析法に関する研究文部科学省「平成20年度私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」の公募に対して、事業名(研究プログラム名)「生体インターフェース用ナノカーボン/量子デバイス複合型バイオチップの開発」とし応募し採択された研究プログラムを遂行するための拠点としてセンターが開設されました。このセンターでは「高感度・高性能な完全体内埋め込み型バイオチップ」の開発を目指します。このチップの実現により、例えば、脳からの微弱指令信号を体外に取り出すことができ、神経が切断された手や足の機能を復活させることができます。また、人間の意思通りに動くロボット等を実現可能となります。「高感度・高機能なバイオチップ」の実現は社会へ計り知れない貢献をもたらします。現在の社会が取り巻く多くの製品・システムが多くの分野の知恵の結集で成し遂げられています。例えば、ロボットなどは、機構学を代表とする機械工学の分野とその動きを制御する制御工学分野、ロボットの眼や耳を実現するためのセンサ工学分野と取得データから認識等を行う情報工学分野等の結集です。本研究センターが目指す「高感度・高性能な完全体内埋め込み型バイオチップ」においても、高感度なセンシング、最適な通信方式等の工学技術と体内に埋め込んだときに、無害であり、かつ、神経細胞と同化できる必要があることから、医学的、細胞学的研究も並行する必要があります。すなわち、自らの専門以外の方々と共同チームを作り夢の実現に向かって一歩一歩研究を進めていく過程で、現在の技術者が最も必要とする「専門横断的研究センス」が育成されることになります。研 究 内 容社会との接点研究室の横顔http://www.arl.tcu.ac.jp/nbd.html教 授田口 亮・森 晃山本 俊昭・小林 光一丸泉 琢也・秋谷 昌宏准 教 授平田 孝道・島谷 祐一講 師京相 雅樹・澤野憲太郎総合研究所 研究室140

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