研究室ガイド2011
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機器分析室主な就職先(2010年3月・院生含む)当該年度卒業生なし 分析機器による材料のキャラクタリゼーション(評価)とその適応部品の故障、不良解析および環境保全面でも社会貢献12機種の大型分析装置を揃え、最先端分析手法の研究と学内外の研究を支援 STEP1:研究室の特色 STEP2:研究室をさらに詳しく准 教 授吉田 明【主な卒業研究テーマ】●現有分析装置による最先端のキャラクタリゼーションの研究●炭素材料の機器分析による評価法●走査電子顕微鏡から得られる情報と最適観察条件●カーボンナノチューブの作製と評価●炭素材料におけるラマン分光分析法の標準化●環境優先型アルミニウムの化学研磨法による表面皮膜のナノ構造解析 など分析機器による材料のキャラクタリゼーション(評価)とその応用の一環として、①走査電子顕微鏡による炭素材料の評価および評価法…炭素材料のための試料作製法や観察法を開発し、微細組織や配向状態の観察により炭素材料の評価に関する研究を行っています。②走査電子顕微鏡の最適観察条件と得られる情報の研究…材料や観察目的により最適な観察条件が異なることから、さまざまな材料の最適観察条件を検討し、得られる情報について研究しています。③環境に優しい(環境優先型)アルミニウムの化学研磨法の開発…本研究室ではこれまでに他の研究室と共同で環境優先型アルカリ性研磨液を開発し、良好な研磨面が得られていますが、さらに実用化を目指し開発を行っています。卒業生などからの依頼により、分析機器を利用して製品や部品の不良や故障の原因を解析し、改良のためのアドバイスなどを行う一方、環境面で多くの問題を抱えている現在のアルミニウムの化学研磨法に対し、他研究室と共同で開発した地球に優しい新しいアルミニウムの化学研磨研磨法を提案するなど環境面でも社会貢献しています。本分析室には、新素材などの急速な開発に伴う先端的な研究に欠かせない最新の分析装置が共同利用設備として12機種揃っています。①薄膜に電子線を透過させ、最大150万倍の倍率で視察して、その微細構造を解明する透過電子顕微鏡、②高倍率、高焦点深度で試料の表面部分を観察することができる走査電子顕微鏡、③原子や分子一個一個の凹凸を画像化できる走査プローブ顕微鏡、④赤外線やレーザー光を照射しその吸収や発光スペクトルにより分子の構造や結合状態を分析するフーリエ変換赤外線分光光度計やラマン分光分析装置、⑤ミクロオーダの微小部分の元素分析ができる微小部電子走査自動分析装置、⑥その他X線を利用した分析装置など、常に最新機器の補充を行い、最先端の分析手法や分析条件を研究することで教員の研究はもとより、大学院生、学部学生の卒業研究を支援しています。研 究 内 容社会との接点研究室の横顔総合研究所 研究室142

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