研究室ガイド2011
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(本研究室は、2012年に学生募集を行う予定です。)岩田研究室(音楽教育学・子ども文化論)教 授岩田 遵子音楽活動や他の様々な教育・保育実践を身体論的に考察し、実践方法を追求注目すべき実践を理論的に読み解いて紹介し、望ましい実践方法を発信多くの文献を読みながら深められる理論的思考と実際の保育・教育実践とが結び付く等々力キャンパス3号館 2F STEP1:研究室の特色 STEP2:研究室をさらに詳しく【想定される主な卒業研究テーマ】●現代社会におけるわらべうた遊びの再生可能性●手遊びは保育実践になぜ必要か ーその構造と教育的意義—●保育実践における音楽教育メソッドの有効性と限界 —ダルクローズ=リトミックを例にー●子守唄は甦るか ー現代社会における親子のコミュニケーションの視点からー●現代の子どものうたの特質 —「おしりかじり虫」はなぜ子どもに受けたのかー●ヒット曲の構造 —桑田佳祐の歌詞に見られる芸術性と大衆性—●音楽のデジタル化が音楽的コミュニケーションに及ぼす影響●一斉活動における教師と子どもの応答的コミュニケーションの成立可能性想定される主な就職先幼稚園、保育所、認定こども園、児童養護施設、子育て支援施設、子ども関連企業、児童関連研究機関、児童行政関係の官公庁、国際児童関連機関、大学院進学 など主に次の2つの研究を行っています。1)音声表現に関わる文化財研究。手遊び、わらべうた遊び、楽器遊び、絵本の読み聞かせ、素話の語り、などの文化財の構造分析を行い、それらの文化としての伝承の構造と、保育や教育実践に教材として用いることの意義及び用いる際の望ましい方法の探求。2)学校や就学前教育施設における大人と子ども、子ども同士のコミュニケーションの研究。教育実践や保育実践における様々なコミュニケーション場面を対象として、それらがいかにして成立しているかを明らかにすると共に、子どもの主体性を育成するための大人の関与の望ましいあり方を追求していきます。1)学級崩壊、小1プロブレム、いじめ、問題行動など、様々な問題を抱えている現代の学校教育実践の現場がある一方で、学級がいじめを克服し、学び合う共同体として成立しているような注目すべき教育実践や保育実践もあります。そのような実践をとりあげ、社会に紹介すると共に、学び合う共同体がどのようにして成立可能となっているのか、を理論的に読み解き、そこから、望ましい保育実践や教育実践の方法を提案していきます。2)現代社会の抱える様々な課題をふまえた上で、文化財の構造分析とその文化財を用いた実践方法を提案していきます。理論と実践は、理論によって実践を読み解きつつ、実践によって理論が組み換えられるという相互媒介的な関係にあります。それゆえ、教育や保育といった実践に関わる研究は、理論的な研究のみでは意味がないことはもちろんですが、理論と結び付かない実践研究も意味がありません。この意味で、主に理論的な研究を行うことと、様々な資料の収集や民族誌的なフィールド調査とは、両方とも欠くことができないものです。この両方を行うことに意欲のある学生を求めます。研 究 内 容社会との接点研究室の横顔児童学科218

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