研究室ガイド2011
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教 授大上 浩講 師冨士原 民雄学 部 生男子18名院 生男子7名流体工学研究室【主な卒業研究テーマ】●回転円筒容器内非定常流れの可視化と温度場の測定●回転円筒容器内非定常流れによる流体混合●流れの乱れによる伝熱促進の研究●分岐管内の流体の挙動に関する研究●拡大管内に置かれた球の挙動と流れの可視化●電気浸透流および微小流れに関する研究●非定常用ナノ流量計の開発●マイクロリアクタの交互送液法●非定常型微差圧計の開発●マイクロ流体デバイス製作法主な就職先(2010年3月・院生含む)ブリヂストン、日立、YKK AP、小田急、ⅠOデータ機械解析工学コース流体の運動に伴う様々な現象と流体を取扱う機器に関する研究身近なところに、流体工学の成果はたくさんある「先進的研究は柔らかな頭脳から」がモットー STEP1:研究室の特色 STEP2:研究室をさらに詳しく流体とは気体・液体の総称です。当研究室では、流体の運動に関する現象と、流体を取り扱う機器に関する工学上の問題について研究をしています。研究には「流れの可視化」と「マイクロ流体」という2つの大きな柱があります。「可視化」とは、煙突から出る煙や風に舞う木の葉を見て風の動きが分かるように、本来見えない水や空気の動きを見えるようにすることを言います。この「見えないものを見る技術」を駆使して、流体の運動を調べています。もう1つの柱の「マイクロ流体」では、非常に小さな装置の中の流れなどの「極めて小さな流れ」を研究します。最近マイクロ・ナノテクノロジーの開発が国家的戦略として報道されていますが、当研究室ではマイクロ・ナノテクノロジーと流体工学を融合させた最先端の研究を行っています。流体工学とは流体の動きを詳しく調べる学問分野です。というと難しそうですが、私たちの身近なところでその研究成果はたくさん活かされています。例えば毎日の生活に欠かすことの出来ない水を送るポンプは流体工学に基づいて設計されますし、自動車のボディ周りの空気の流れを調べて空気抵抗を減らし燃費を向上させるのも流体工学の仕事です。また、人体に入ってしまうような非常に小さい医療用のマイクロマシン、あるいは飛行機・ロケットなどの開発にも流体工学は欠かせません。このように流体工学は小さいものから大きいもの、身近な生活必需品から最先端技術まで、非常に幅広い範囲でその研究成果が活かされています。したがって、流体工学はチャレンジする価値が高い研究分野と言えます。いずれの研究テーマも、時代と社会の要求に応える最先端のユニークなものばかりであり、それらの一端を担う学生諸君は、明るく自由な空気の下での発想を要求されます。本研究室の特徴は、のびのびとした雰囲気を有しながらも、責任ある行動がとれる学生で構成されていることです。新しい先進的研究は柔らかな頭脳から、がモットーなのです。研 究 内 容社会との接点研究室の横顔機械工学科25

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