研究室ガイド2011
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教 授小林 光一准教授高橋 政志学 部 生男子11名 女子1名院 生男子13名 女子1名エネルギー機能物質化学研究室【主な卒業研究テーマ】●固体高分子型燃料電池用の要素に関する研究●ダイレクトメタノール燃料電池用高分子電解質膜に関する研究●ダイレクトメタノール燃料電池用触媒の開発に関する研究●フィルム型色素増感太陽電池の対極作製とその特性に関する研究●色素増感太陽電池におけるイオン液体電解質の固体化●電気泳動法を用いた色素増感太陽電池用作用極及び対極の作製●逆ミセル法を用いた微粒子の調製とその光触媒作用●可視光応答型光触媒の調製と評価に関する研究●LB法を用いた、ナノ微粒子膜の作製とその光触媒作用に関する研究●LB膜を利用した酸化チタン薄膜の作製に関する研究●高分子膜表面の改質に関する研究主な就職先(2010年3月・院生含む)東芝、小糸製作所、田中貴金属、富士電機、三菱樹脂、シチズン電子、富士フィルムメディカルエネルギー材料化学コース固体高分子形燃料電池、色素増感太陽電池、光触媒と機能性有機超薄膜の研究開発新しい機能を持った有機材料はエネルギーの有効利用に貢献積極的で個性的な人を歓迎 STEP1:研究室の特色 STEP2:研究室をさらに詳しく当研究室ではエネルギーや環境問題を解決するため、新機能性材料の開発を目指して、以下の研究を行っています。①固体高分子形燃料電池の開発 最近、資源・エネルギーの枯渇や地球環境の悪化が問題になっていますが、エネルギー変換効率が高く、環境汚染物質の排出が少ない環境に優しい燃料電池の開発が急がれています。燃料電池は燃料と酸素を補給し、それぞれの電極上で酸化及び還元反応させることによって発電する装置です。この燃料電池に用いられる触媒の活性向上や高分子電解質膜の性能改善の研究に取り組んでいます。②色素増感太陽電池と光触媒の開発研究 色素増感太陽電池は低コスト、低環境負荷の次世代型太陽電池として注目されています。しかし、この太陽電池の変換効率はシリコン太陽電池に比べて低いため、効率の向上を目指して構成要素について研究しています。さらに、実用化に向けての電解液の固体化の研究も進めています。また、太陽エネルギーを用いた光触媒は有害物質や悪臭物質を分解除去したり、水から水素を製造したりすることができます。しかし、太陽エネルギーのうち3〜4%の紫外光しか使えません。そこで、可視光まで利用できる光触媒の研究開発を行っています。③機能性有機超薄膜の作製とその応用研究 水面上の単分子膜をガラスなどの固体表面に一層ずつ、何層も積み重ねる方法(ラングミュア・ブロジェット:LB法)を用いて、分子レベルで厚さの異なる機能性有機超薄膜(LB膜)や単粒子膜を作り、それらの膜の構造と機能との関係を調べています。分子が規則正しく寄り集まった分子集合体は、通常の固体状態(バルク)では見られない新しい性質や機能を示すことが期待できます。本研究室は機能性有機材料を中心に、燃料電池高分子電解質膜および電極触媒、色素増感太陽電池用電解質と対極材料、可視光応答型光触媒、機能性有機薄膜などの研究開発を行っています。新しい機能を持った有機材料の開発はエネルギーや環境問題を解決するのに役立ちます。研究室は化学や技術習得ができる、研究自由度の高い環境を大切にしています。卒業研究・修士論文研究は個人個人のテーマで行いますが、お互いに討論を繰り返して進めるので、安心して取り組むことができます。研究するにあたって重要なことは何にでも興味を持ち、失敗を恐れずに、やる気があることです。個性豊かな研究室をみんなで作り上げましょう。研 究 内 容社会との接点研究室の横顔エネルギー化学科58

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