研究室ガイド2011
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エネルギーナノ材料研究室(Ⅰ)【主な卒業研究テーマ】●水素の製造や二酸化炭素の固定・変換を行うための化学反応プロセスの研究●くず鉄や鉄鋼スラグなど廃棄物のX線分析と、有効活用法や有価物への変換法の研究●光触媒の形態制御と触媒活性向上●固体酸化物型燃料電池の構成部材の構造・状態分析と劣化機構解明●X線吸収分光法、蛍光X線法、X線回折法による機能性物質の解析・評価●新しいX線分析技術の開発主な就職先(2010年3月・院生含む)旭電機(株)、(株)ファイナンシャル・エージェンシー、三菱電機(株)、本学大学院進学エネルギー変換工学コース(無機物質系)クリーンエネルギー水素の製造と利用のため、また環境汚染物質除去のための、物質と反応プロセスの研究エネルギー&環境問題解決への物質科学的アプローチ新物質の合成、化学反応機構の解明、原子レベルの分析によって様々な角度から物質の世界を探求 STEP1:研究室の特色 STEP2:研究室をさらに詳しく准 教 授江場 宏美学 部 生男子5名 女子2名院 生男子3名研 究 生男子1名将来的なエネルギーの安定供給や、環境汚染物質の除去を目的として、新しい無機化学反応プロセスの開発や、反応プロセスを実現するための無機物質や触媒の研究開発を進めている。具体的には、二酸化炭素を固定化したり有効活用したりするための反応プロセスの研究や、次世代のクリーンエネルギー水素を製造するためのプロセスの研究開発を行っている。また自然エネルギーである太陽光から水素を作る光触媒の開発や、水素から電気を作り出す燃料電池の材料の開発、改良にも取り組んでいる。さらに、これらの物質の原子レベル構造、結合状態などをX線分析法によって調べて、反応プロセスの解析や材料の性能向上に役立てている。我々の社会が必要としているエネルギーを化石燃料から調達すると、二酸化炭素などの環境汚染物質が発生してしまう。また化石燃料は有限の資源であり、永久に使い続けることはできない。本研究室は、環境汚染物質を化学的に除去し、さらに有用物質に変換する方法について研究している。また、新しいエネルギー源になる物質や、燃料電池などのエネルギー変換デバイスを構成する材料について研究するなど、環境とエネルギーの課題に対して物質科学的な立場から取り組んでいる。本研究室では、新しい物質の合成にチャレンジし、ものを作り出す楽しさを味わうことができる。また化学の基本である化学反応のしくみを、反応の速度やメカニズムについて調べ、追究している。各種物質や材料の評価、また化学反応の解析は、複数の分析手法を用いて多角的に進めている。特に、桁違いに明るい人工の光、シンクロトロン放射光を活用した最先端のX線分析にも取り組んでおり、物質の構造や状態・性質について解き明かし理解を深めていくことができる。研 究 内 容社会との接点研究室の横顔http://www.ese.tcu.ac.jp/kenkyusitu/nano1/Nano1_index.htmエネルギー化学科62

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