研究室ガイド2011
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教 授西村 功学 部 生男子8名院 生男子3名西村研究室【主な卒業研究テーマ】●木造家屋を対象とした免震構造用積層ゴムの開発●エネルギー吸収効率を高めたブレース構造の開発●非線形オイルダンパーの開発主な就職先(2010年3月・院生含む)鹿島建設、ノザワ建築工学コース建築構造物の耐震設計理論および振動解析耐震性と経済性を兼ね備えた建築構造の提案時間を掛けて、ゆっくりたくさん勉強しよう STEP1:研究室の特色 STEP2:研究室をさらに詳しく西村研究室では、振動制御理論を応用した建築構造物の耐震設計理論を研究しております。常に新しい構造形式を追求し、理論と実験の両面から実用的かつ画期的な耐震構造の提案と実践を行ってきました。本学の新14号館に採用された非線型圧縮型減衰装置も理論研究を実践に応用した1つの成果であり、パッシブ型制震解析理論に一石を投じたものです。現在、新14号館に設置されたネットワーク型地震観測システムを用いて、いわゆる構造ヘルスモニタリングを行っており、設計段階で目標とした減衰性能が発揮されていることが、過去3年間の地震観測によって確認されております。木造家屋を対象とした高性能免震構造の実用化研究もスタートしました。これは、西村研究室で行ってきた基礎研究をベースに、低価格で高性能な木造免震構造を普及させるという大きな目標に向かって、東急建設(株)と東洋ゴム工業(株)の2社ならびに西村研究室が共同研究で取り組むビッグプロジェクトです。既に大型振動台を用いた検証試験により性能が確認され、木造戸建免震住宅も建設されました。これらの実績と研究成果に対して、平成21年度の日本免震構造協会技術賞を受賞しました。今後のさらなる発展が期待されています。耐震構造、免震構造、制震構造などの建築構造技術と振動制御理論を組み合わせ、新しい分野を切り開いております。研究室の学生諸君には、時間をかけて、ゆっくりたくさん勉強をして欲しいと思っております。研 究 内 容社会との接点研究室の横顔建築学科75

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