研究室ガイド2014
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研究室をさらに詳しく主な卒業研究テーマ研究内容社会との接点研究室の横顔教 授近藤 雅雄学 部 生5名生命の根源物質である5-アミノレブリン酸(ALA)の多機能性についてさまざまなアプローチを行っている。ALAは生物界に広く存在するヘム、クロロフィル、ビタミンB12生合成の出発物質である。人のヘムについては酸素の運搬・貯蔵、細胞内呼吸・電子伝達、生命エネルギー物質ATPの生産、薬物代謝、シグナル伝達、神経機能保持、活性酸素除去など、生命維持に必須な多くの根源反応に関与している。また、さまざまなストレス時に誘導されるヘム分解酵素はストレス蛋白として、抗酸化作用を有するビリルビンを生産する。これら、ALA-ポルフィリンーヘムービリルビン代謝系を中心として、先駆的・先導的な研究を行っている。①保健分野では国民の食事摂取基準の作成、アンチエイジングや食育の実践、免疫能を高める食材の開発、健康食品の開発、健康指標の作成、運動性貧血の機序解明など。②医療分野では先天性ポルフィリン代謝異常症の診断法の開発、診断基準の作成、予防法、治療法の研究。がんの光力学を用いた診断治療法の開発。各種血液、肝疾患の病態機序解明など。③環境分野では砒素や鉛など汚染物質の中毒機序および生体モニタリング、放射能の低線量暴露指標、地球の緑化、温暖化防止など。学校生活16年間の総結集としての意気込みを持って研究に望むこと。「知る」という事は自分が変わること。日々、感謝のこころを持って新しい知識を吸収し、自分を進化させる。知識の消化・吸収は人生最大の栄養素となる。研究は大いに楽しく、「自由」、「正当」、「平和」、「責任」の4つのキーワードを持って、人類に貢献する仕事をする。人間力を高める。思考、計画、意識(集中)、興味、自信を持つ(やればできる)事が大切です。研究内容社会との接点研究室の横顔近藤[雅]研究室生命の根源物質による人類の保健・医療・福祉と環境保全の向上をめざす保健・医療・環境分野への基礎的・実践的な貢献を行う誰でもやればできるという意識を持つこと意識を持つか持たないかが大切等々力キャンパス3号館2階主な就職先・進学先(2013年3月・院生含む)(福)ユーカリ福祉会、(福)さきたま会、(福)嬉泉、(福)ナオミの会、横浜市役所、(学)五島育英会、(株)キッズベースキャンプ、(株)メリーチョコレート、(株)ティー・ワイ・オー〈Ⅰ.保健に関する研究課題〉●アンチエイジングとデトックスに関する研究●生活習慣病の発症予防と治療に関する研究●植物中のポリフェノールの生体影響に関する研究 ●貧血の発症機序に関する研究●成長発育に関する免疫学研究●日本の食文化、日本型食生活の解析、食育等に関する研究 〈Ⅱ.医療に関する研究課題〉●がんの早期診断法と治療法の開発に関する研究●ポルフィリン症の疫学、診断、治療、予防、発症機序に関する総合的研究 ●肝疾患におけるポルフィリン代謝異常の解析とその意義●小児難病色素性乾皮症など希少疾患の臨床統計などに関する研究〈Ⅲ.環境に関する研究課題〉●各種環境因子の健康影響に関する研究●各種中毒の生物学的モニタリングに関する研究(人間・生命科学)児童学科208

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