研究室ガイド2014
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研究室をさらに詳しく主な卒業研究テーマ研究内容社会との接点研究室の横顔本研究室では、次世代の燃料である水素を燃料とした高効率でクリーンな発電装置である燃料電池を主な研究対象とし、燃料電池に関する材料、部品、装置およびシステムについて幅広く研究している。具体的には、低価格で高性能且つ高耐久性を実現するために改良を加えた固体高分子形燃料電池を研究室で製作し、発電特性の評価を行っている。また、固体酸化物形燃料電池の小型簡易評価システムを開発し、電気と水素のコージェネレーションに適した固体酸化物形燃料電池の発電方法の検討を進めている。水素のようなクリーンでかつ再生可能なエネルギーを使用する社会を作ることは、現在地球が抱えている温暖化や大気汚染などを防止する重要な課題であり、世界中の国々が力を入れて研究開発を進めている。本研究室では、企業などの協力を得ながらより実社会に近い環境下、世の中の要求に直結した研究を行っており、その研究成果は世界中から注目されている。研究スタイルは、先輩と後輩がグループを組んで研究課題に取り組む。グループの課題の中から個人のテーマを設定して卒業研究を進める。そのため、仲間同士のコミュニケーションや議論を活発に行い研究に取り組んでいる。●基礎的な研究からシステム化研究、さらには実機を想定したモノ作りまで一貫した研究を行っている。●学生中心の活動が数多くあり、研究テーマとは別に学生達が手作りの燃料電池と車体で燃料電池エコランに出場している。平成20年にはガソリン1L相当熱量で1,339kmの走行を実現して2位入賞を果たした。研究内容社会との接点研究室の横顔エネルギーシステム工学コース水素エネルギーシステム研究室水素を中心としたクリーンなエネルギー変換システムの研究地球を温暖化や大気汚染から守るために役立つ研究を行っている燃料電池の要素研究からシステムまで幅広い研究範囲が特徴世田谷キャンパス17号館2階主な就職先・進学先(2013年3月・院生含む)岩谷産業、大肯精密、東京都市大学大学院自動車メーカー、通信機器製造メーカー、電機メーカー、空調システムの施工会社、工具メーカー、制御機器メーカー固体高分子形燃料電池関連テーマ●炭化水素系電解質膜へのSiO2の添加が発電特性に及ぼす影響●Ce3+イオンの添加による炭化水素系電解質膜の劣化制御●炭化水素材料の電極触媒層プロトン伝導体への適用●スルホン化SiO2の電極触媒層プロトン伝導体への適用●スルホン化TiO2の電極触媒層プロトン伝導体への適用●100℃を超える中温発電システムの開発●スルホン化カーボンナノチューブの電極触媒層プロトン伝導体への適用●疎水基を有するスルホン化SiO2の電極触媒層プロトン伝導体への適用固体酸化物形燃料電池関連テーマ●電気と水素のコージェネレーションのための発電特性の評価●電気と水素のコージェネレーションのための劣化特性の評価(燃料電池)教 授武 哲夫学 部 生男子9名・女子1名院 生男子2名・女子1名エネルギー化学科68

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