研究室ガイド2015
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研究室をさらに詳しく主な卒業研究テーマ研究内容社会との接点研究室の横顔都市工学科http://www.comm.tcu.ac.jp/~tanakay/index.html水圏環境・田中研究室●東京湾や伊勢湾などの水環境問題を研究しています。最先端かつ独自性のある研究を行い、水環境問題に対する新しい仮説の提示や、新しい現象の発見を目指しています。●他大学や研究所とも連携してフィールド調査を行っています。具体的には東京湾での水質観測から青潮の実態把握や、発生メカニズムの解明などの研究を実施しています。●数値シミュレーションを用いて、環境予測や流動の可視化などを行っています。例えば、東京湾の今後100年間の水質予測、羽田空港を拡張した場合の流動や水質変化の予測、伊勢湾での流動と水質の時間変化を可視化など。シミュレーションを用いることで理解できてくる研究を実施しています。東京湾では明治以後、沿岸域の開発が進み、多くの自然海岸や干潟が埋め立てられた。また、経済成長と人口増加に伴って水質汚染が進み、湾奥部では赤潮が常態化し、夏場には底層に貧酸素水塊が形成されて無生物地帯が発生する状態となっている。東京湾は都市地域のなかで最も環境が悪化した地域といっても過言ではないが、いまだに水質が回復する目処は立っていない。この問題は、伊勢湾や瀬戸内海、および世界各地の都市近隣の沿岸域で生じている。我々にできることは限られていますが、都市近隣の沿岸域が豊かで美しくあるためにはどのようにあるべきか、研究を通じて社会に貢献したいと考えています。●研究室のゼミは図書館のプレゼンテーションルームなど、研究室の外で実施するので、学生もノートパソコン(MacBook Pro)を使っています。研究室の外に出て議論することで新しい自由な発想が生まれることを期待しています。●就職後はプロフェッショナルとして活躍できるように、専門の勉強以外にも、文章作成能力や、プレゼンテーション能力、コミュニケーション能力、プロジェクト管理能力の向上を目指したカリキュラムを実施しています。●新しい研究室なので、学生と一緒に楽しく充実した研究室にしたいと考えています。研究内容社会との接点研究室の横顔沿岸域の水環境問題に新しい仮説を提示する都市近隣の沿岸域のあるべき姿を探るゼミ生のほぼ全員にMacBook Proを貸与想定される主な就職先・進学先建設コンサルタント、環境コンサルタント、公務員(技術職)、大学院進学●青潮発生メカニズムの解明●東京湾の近未来水質予測シミュレーション●伊勢湾の海水交換の可視化●東京湾での貧酸素水塊の実態把握●霞ヶ浦における近年の水質悪化現象の解明●宍道湖での貧酸素水塊形成メカニズムの解明世田谷キャンパス10号館中2階講 師田中 陽二学 部 生男子2名 ・ 女子1名96

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