産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業

活動報告

「産業界が求める力を知る特別講座」が開催されました。

2012年11月16日

11月3日(土)及び10日(土)の両日、世田谷キャンパスにて、「産業界が求める力を知る特別講座」が開催されました。産業界のニーズに対応した人材の育成に向けた取組の一環として実施された本講座では、世界的に企業や学生へ講演を行っているNPO法人楽学生活協会 代表理事の金子フランク氏を講師にお招きし、有価証券報告書を使ったグループワークを交えながら企業研究の方法を講演頂きました。

講義ではまず金子氏の学生時代の体験談を交えつつ、「産業界が求める人材像を知るためには、まず自分の興味のある会社についてよく知ることが大事です。株主の立場で会社を知れば、自分の言葉で会社について語れるようになります。それによって将来やりたい仕事も明確になり、そのために在学中に何をすれば良いかも見えてくるのです。今回は米国で個人投資家が株式を選ぶのに使うSSG(Stock Selection Guide)をツールとして用いた企業研究の方法をご紹介したいと思います」と概要が語られました。

グループワークでは、具体的な会社分析の方法と手順が解説され、実際の大手企業のデータシートを参照しながら、会社経営の基礎的な4つの数字である売上・営業利益・一株純利益・過去の株価高低のグラフをSSGに作図し、トレンド線を引いて過去の成長率や将来5年の予想成長率の分析を行いました。次に、会社のことを深く知るための重要な資料である有価証券報告書について、その入手方法や読み方についての説明を受けた後、事業内容や1年会計年度内の業績、対処すべき課題などについてグループディスカッションをしながら読み解き、グループごとに代表者が発表を行いました。初めは財務情報の分析に苦労していた学生も、有価証券報告書の読み方のコツをつかむにつれてディスカッションが白熱し、鋭い分析結果を発表するグループも見られました。