産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業

活動報告

電気電子工学科1年生向けに「フレッシャーズセミナー“自己の探求”」を開催しました。

2013年9月24日

8月9日(金)、東京都市大学世田谷キャンパスにて、(株)ラーニングバリューからファシリテーターをお迎えし、電気電子工学科1年生を対象に「フレッシャーズセミナー『自己の探求』~自分を知って、社会を知って、自分を磨く~」を開催しました。

初年次から、PBL(Project-Based Learning)手法を活用したキャリア教育を行うことで、早期から課題解決力、プレゼンテーション能力、論理的思考力などを醸成することが目的です。

プログラムは、「自己理解を深める」「仲間の自己理解に協力する」「チームビルディングを体験する」ことを目的に、個人ワークとグループワークを通じて進められました。

まずは、「あなたの学習スタイル」という実習から。アンケート項目に回答し、結果の数値を、Plan(計画する)、Do(行動する)、Look(振り返る)、Think(考える)のマップに落とし込むことで、自分自身がどのような行動特性が強いのかを把握します。

次に先の学習スタイルから、自身とは異なる特徴の人を、積極的に声掛けしながら見つけていき、グループを組みます。その中で、「記者会見」「総当たりインタビュー」といったグループワークを行い、メンバーの相互理解を深めていきます。「最初は緊張して浅い質問しかできなかったが、回数を重ねるごとに深い質問ができたり、同じ質問からも聴き取れる内容の深さが変わったりしたように感じた」といった感想が上がりました。

「課題解決型実習」では、与えられた課題に対し、チームで情報を出し合い、成果物としていかに的確な地図を時間内に作製できるかというもの。情報は正誤混在しており、いかに多面的に問題を捉えられるかが達成のカギ。

あと一歩で達成に近づけないチームに対しては、ファシリテーターから「少数派の意見にも耳を傾けてみましょう」との一言。こうしたアドバイスを受け、異なる考えを出し合い、時間ギリギリまであきらめずに検討を重ねたチームが、より達成に近づけたようです。

最後に1人ずつチームメイトに印象を伝え合う「イメージ交換」が取り交わされました。ここではメンバーの良かった点にフォーカスして、どこがどうよかったのか、そのプロセスも一緒に、表情や声に出して伝えていきます。そうすることで、言葉を受け取った人はより嬉しく感じ、それが自信につながり、またチームとしての信頼関係がさらに高まるそうです。

講義を終えて学生たちは、「自分がどんな視点でモノを捉えているか人との違いが分かってよかった」「初対面の人と1対1で話すことで、どういう質問をすれば相手が返しやすいかを考えるようになった」「聞くことが相手を知ることになるが、自分から話すことでも相手をよく知るきっかけになることに気づけた」といった、“気づき”が得られたようです。