産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業

活動報告

夏休みの変化を測定しよう!『キャリアポートフォリオWEB版』ガイダンスを開催しました!

2014年12月04日

去る10月22日(水)、本学世田谷キャンパスにおいて、株式会社リアセック/澤田辰雄氏を講師に迎え、『キャリアポートフォリオWEB版』ガイダンスが開催されました。 今年度は7月に続いて2回目のガイダンスとなり、夏休みの間に「社会に求められる能力」がどのくらい変化したかを実際に測定して学生に体感してもらうこと、新たに追加されたスマートフォン対応機能の紹介等を中心に行われました。

『キャリアポートフォリオWEB版(TCU Career Portfolio)』は、社会が必要とする能力を自己評価テストで測定し、診断結果からどの能力を育成するかを自分自身で計画立案するためのWEBツールです。本学では、産業界のニーズに対応した人材育成に向けた取り組みの一環として、2013年度より試行導入しています。

ガイダンスで澤田氏は、「コミュニケーション能力」「主体性」「チャレンジ精神」など、企業が新入社員期待する能力は以前からほとんど変わっていないことを『新卒採用に関するアンケート調査』(一般社団法人日本経済団体連合会)を通して解説。また、新入社員に期待される資質として、順応性の高さ、即戦力要素(基礎力の高さ)等を挙げ、採用基準が“量から質”へと変化している現状を紹介しました。

そして、社会のニーズに対応するためには、大学で「専門知識」を伸ばしていくとともに、「社会人基礎力」を伸ばしていく必要があること、『キャリアポートフォリオWEB版』は、自己評価テストで自己の能力変化や強み・弱みを認識、育成するとともに、日記機能を通して「身についた能力」と「出来事(経験)」をつなげ、主体的に自らの能力を高めていく仕組みであることを説明しました。

今回は特に、夏休み中にインターンシップ等に参加した学生の「基礎力」の変化に注目し、参加学生からは「一度目の参加時と比較して、わずかではあるがグラフが上に上がっていて、少しは成長していると感じた」「毎日記入することで、自分自身の意識も変わってくると感じることができた」などの感想が寄せられました。

澤田氏からは就職活動へ向かう3年生へのアドバイスとして、「人事担当者が知りたいのは、イベントの内容や優劣ではなく、それから何を得て、その力を仕事でどのように再現、発揮できるのかを論理的に伝えられる力です」と語り、『キャリアポートフォリオWEB版』を通してアクションプランを立案することで、能力育成のフレームを自ら持ってほしい、と激励しました。