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ネパールプロジェクト
担当教員:環境情報学部 情報メディア学科 准教授 後藤正幸

2007年度も前期の海外フィールド研修プログラムの一環として、3月2日から3月13日にかけて、ネパール研修旅行を開催しました。これは、環境情報学部の教職員と学生が協力して運営する“ネパールプロジェクト”の一環として、毎年ネパール現地において実施している研修旅行です。発展途上国の環境問題や社会問題を体験学習するとともに、ネパールの大学生達との国際交流を図ることを目的としています。ネパールプロジェクトは、環境情報学部の教職員と学生が協同で推し進めているプロジェクトで、すでに5年目となります。アジアの発展途上国であるネパールをフィールドに、様々な環境問題や社会問題を学ぶと共に、人々の環境認識の向上や国際的な交流を目的としています。
3月に実施したネパール現地での活動は、今回の研修旅行で5回目となりました。今回も環境情報学部のブレンダ・ブッシェル准教授、後藤の両教員による引率の他、サイバーキャンパス整備事業の一環として取材班が同行しました。また、大学院生2名とネパールからの留学生3名を含む、21名の学生がこのネパール研修に参加し、多くの成果を収めて帰国しました。この現地プログラムでは、昨年度も実施したプログラムをさらに推し進め、(1)環境NGOと協力したカトマンズ市内のゴミ処理活動に関する研修プログラム、(2)小学校における環境教育プログラムの実施と評価、の2つの活動をメインとして前年度から入念な準備を行ってきました。参加学生は、前年の10月から定期的にミーティングを行い、現地プログラムで実施する活動について、参加型で内容を作り上げてきました。現地における活動では、カトマンズ大学の分校であるナショナルカレッジの学生と本学部の学生がペアとなり、8日間に渡るプログラムを学生グループ毎に議論を重ねながら進めます。環境NGOと協力した研修プログラムでは、近年カトマンズで重要問題となっているゴミ処理の現場を視察し、ゴミ処分場や分別回収の現場、ゴミ埋め立て場などの現地で研修を行うと共に、環境NGOのボランティアの方々と議論を行いました。小学校での環境教育プログラムでは、総勢90名の小学生をグループ分けし、それぞれ10名程度の小学生グループに対して本学の学生が先生役となり、フィールドワーク、環境クイズ、ゴミ分別パレード、ディスカッション、発表会などの一連の活動を行いました。
参加学生の満足度は非常に高く、日本とは全く環境の異なるネパールの地で、多くの貴重な体験を得ることができました。とくに、ペアを組み、つねに英語でコミュニケーションを図りながら共にプログラムを作り上げていったナショナル大学の学生との交流は、貴重な体験であっただけでなく、ネパールの親友との強い絆を築くことができました。
2007年度はさらに、7月にナショナル大学からネパールの大学生6名を本学の横浜キャンパスに迎え、横浜地域で共同プログラムを実施しました。立場が代わって迎える立場となった本学の参加学生は、それぞれに入念な準備のもと、横浜キャンパスでの学生シンポジウム開催、横浜の清掃工場や水再生センターの見学など、様々なプログラムを企画・運営し、たいへん有意義な時間を共有することができました。2007年度は、ネパールと我が大学との関係がさらに深まった年となりました。ネパールプロジェクトに参加した学生達は、このプロジェクトでの研究成果をいくつかの国際会議において英語で発表しています。このように、学生達が自ら体験的に学び、現地活動によって得られた成果を学生自身が国際的な場で発表することも、自らを成長させてくれる非常に素晴らしい経験と言えます。現在は新たな学生メンバーを加え、教員-学生間で議論しながら来年度の現地プログラムの準備を進めています。多くの参加学生が、わくわくしながら自分達のフィールド研修について議論をしています。
活動の詳細につきましては、ネパールプロジェクトのホームページhttp://www.yc.tcu.ac.jp/?nepalをご覧下さい。