研究室ガイド2011
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(本研究室は、自然科学科の学生および工学部全学科の学生が所属できます)ソフトマテリアル研究室教 授飯島 正徳学 部 生男子1名院 生男子3名【主な卒業研究テーマ】●燃料電池固体高分子形電解質膜の材料特性●免震ゴムのエネルギー吸収性と動的不均一構造●生分解性プラスチックの構造と生分解性●高分子/低分子型熱可逆性記録材料●ロイコ染料型熱可逆性記録材料●高分子の熱測定●温度変調測定法の関する研究●誘電率測定による高分子材料評価●高分子のガラス転移における動的局所構造と力学的特性●ひも状分子の構造形成における初期過程●ナノ領域に閉じ込められた低分子物の核生成と結晶成長その他up-to-dateなテーマにも対応します。主な就職先(2010年3月・院生含む)横浜ゴム、ブリジストン、東芝、富士通ゼネラル、JR東海、東京都市大学 大学院進学、他大学 大学院進学分子科学コース身近なソフトな物を対象とした物理ソフトマテリアルの不思議の解明、それは21世紀への挑戦物理・化学・生物の枠組みを越えたバリアフリーなトータルマテリアルサイエンス STEP1:研究室の特色 STEP2:研究室をさらに詳しく「ピアノ線より強い高分子の糸(ケブラー)を知っていますか?」ケブラーは鉄よりずっと軽いソフトマテリアル(高分子)で出来ている高強度高弾性率繊維です。このソフトマテリアル、スーパーの袋からコピー機・車まで、我々の身の回りに幅広く応用されています。一方、ソフトマテリアルは与える刺激の速さによって固くなる特異な動的性質(粘弾性)をもっています。本研究室では、このソフトマテリアルについて、熱測定から動的性質によるミクロな分子を解析し、免震ゴム、燃料電池電解質膜、生分解性プラスチック、記録材料等のものづくりに応用しています。物質は溶けるとき熱を吸収し、固まるとき発熱します。これらの熱には、ものづくりに重要な意味を持つ情報が含まれています。熱は、一見複雑に見えますが、うまく扱うと、今までわからなかった新しい情報を教えてくれます。本研究室では最新の熱測定解析技術を駆使して、ソフトマテリアルの新しい情報を社会へ発信することやものづくりに貢献することを目指しています。ソフトマテリアルには、今でもわからない不思議な点がたくさんあります。ソフトマテリアルの不思議の解明、それは21世紀への挑戦です。◎本研究室では、物理を基礎として化学的・生物的な物質を対象として分野を越えた、バリアフリーなトータル マテリアル サイエンスの実践を目指しています。◎多岐にわたる幅広い知識が必要なこともあり、さまざまな学科・学部の学生・教員と自由な雰囲気のなかで議論しながら研究を進めています。◎海外も含めた外部の大学や研究機関との交流や共同研究もさかんです。◎ものづくりの体験、研究計画の作成と実行、企業のシステムを意識した研究の推進、パソコン・LANの活用等も特色です。研 究 内 容社会との接点研究室の横顔自然科学科124

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