研究室ガイド2011
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宮本研究室(持続可能な都市づくり)教 授宮本 和明学 部 生24名院 生2名【主な卒業研究テーマ】●民間資金を活用した道路整備事業方式の体系化●PFI事業における手続き費用の実証分析●リスク分析に基づく道路事業のVFM評価●都市形態に基づく交通の社会的費用●タイプ別住宅建て替え予測モデル●都市モデル出力の画像表現方法●都市再開発における緑地が周辺環境に与える影響●横浜中華街におけるまちづくりの現状と課題●古道とその景観保全●東海道と沿道地域の変遷主な就職先(2010年3月・院生含む)建設技術研究所、ミサワホーム、東京コンサルト、グレープストーン、明豊エンタープライズ、三井不動産住宅サービス、冨士機材、旭化成ホームズ、エヌ・シー・エル・コミュニケーション、パイオラックス、ベストブライダル、日本環境認証機構都市システムコース都市と環境の問題と、社会基盤事業のあり方を探求する持続可能な都市のあり方を科学的に考察するトライアル&エラーの中から真の成果を生みだしていく横浜キャンパス3号館 6F STEP1:研究室の特色 STEP2:研究室をさらに詳しく“都市と環境問題”と“社会基盤事業に関わる諸問題”を2大テーマとして、持続可能な都市のあり方を科学的に探求していきます。具体的には、まず、既成の概念にとらわれない都市や交通政策のあり方について検討しています。そして、その考え方を実現するための分析道具として、いろいろな政策がもたらす都市の変化を計量分析するための「都市シミュレーションシステム」をGIS(地理情報システム)に基づいて構築しています。また、道路や下水道等の社会基盤整備事業をより効果的かつ効率的にすることを目的に、リスク分析をはじめとする基礎的な分析方法の開発の他、民間の資金やノウハウを生かした新しい事業方式であるPrivate Finance Initiative(PFI)に関する研究も進めています。我が国においては少子高齢化を背景に、全国的には人口減少を間近に控える一方で、都市への人口集中や郊外化に起因する問題が大きくなってきています。その一例は、自動車交通の増加がもたらす混雑問題の他、局地的な大気汚染や騒音さらには地球温暖化等の環境問題です。一方、国や地方の財政状況はきわめて厳しいものがあります。このような状況下で、各地域に住む人そして働く人が、今の世代だけではなく将来の世代のことも考えて、より幸せになるようにするためにはどうしたらいいのでしょうか?これが本研究室の基本的問題意識です。都市というものは土地利用と交通そして環境をはじめとする複雑なシステムと捉えることができます。そのサブシステム間の相互作用を理解し、社会基盤整備のいわばハードな施策と既存の資源を有効に使ういわばソフトな施策を効率的に組み合わせることが重要です。また、膨大な費用を要する一方で世代を超えて使われる社会基盤整備の効率的な整備方法も重要です。世代を超えて、「楽しく」「優しく」「美しい」都市と地域の創造に貢献することが本研究室のミッションです。研究テーマが幅広い分、可能性は無限です。自主性と創造性、そして何よりも貪欲な好奇心を持って、積極的に取り組んでください。研 究 内 容社会との接点研究室の横顔環境情報学科150

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