研究室ガイド2011
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【主な卒業研究テーマ】[テーマ例]●海岸線の景観アセスメント手法の開発●都市林における自然復元・創造に関する研究●EU諸国の生態系評価手法の現状●横浜キャンパスにおける斜面緑化デザイン●国内におけるHEP及びHSIモデルの現状と課題●ビオトープ・パッケージの開発に関する研究●米国のHEP実用事例の分析●自然復元のための植物材料調達に関する現状と課題●葉山海岸の植物を利用した環境教育材料の開発●ハビタット植物図鑑の作成●流域指標生物の開発に関する研究●都市域における二次林管理の現状と課題●GISとエコロジカルプランニング●葉山森戸川河口の自然復元デザイン●アマモのハビタットとしての機能と復元方法に関する研究●屋上緑化、壁面緑化のデザインと試作●米国HSIモデルの分析と課題●自然再生推進法の現状と課題●人為的に管理されたビオトープの課題と展望准 教 授田中 章学 部 生25名院 生6名田中研究室(ランドスケープ・エコシステムズ)主な就職先(2010年3月・院生含む)【環境系】(財)地球環境戦略研究機関(IGES)、建設技術研究所、アジア航測、オオバ、大日本コンサルタント、プラトー研究所、日本品質保証機構、【ランドスケープ系】日本設計、石勝エクステリア、フジタ、杉考、グラック、【その他】神奈川県 大和市役所、足利市役所、JALウェイズ、JICA青年海外協力隊(JOCV)エコシステムコースフィールドからデザインそして政策まで、自然・生態系の復元・創造に関わる一貫した研究問題解決型:学界(学会、大学、研究所)、業界(企業)、行政界(国、自治体)という3つのGとの連携を重視した研究緑地創成学−傷ついた地球生態系を復元する、新しい境界領域の専門分野横浜キャンパス3号館 6F STEP1:研究室の特色 STEP2:研究室をさらに詳しくhttp://www.yc.tcu.ac.jp/~tanaka-semi/[分野]ランドスケープ、エコロジカル・プラニング、生態系復元・創造、環境計画、ランドスケープデザイン、景観デザイン、環境デザイン、復元生態学、流域環境計画、ランドスケープ・エコロジー、生態系評価、HEP、生物多様性オフセット(代償ミティゲーション)、生物多様性 バンキング(ミティゲーション・バンキング)、環境アセスメント、環境影響評価法、緑地政策、アジェンダ21、地球サミット、国際環境協力特に都市部及び都市周辺部において、失われてきた自然及び二次的生態系の復元・創造を促進させるためのあらゆる調査、評価、計画、デザイン、政策、法制度、国際環境協力(フィールドから政策まで、ローカルからグローバルまで)を対象としています。今日、地球上の自然あるいは二次的生態系は、グローバル、リージョナル、ナショナル、ローカルのすべてのレベルにおいて消失しつつあり、その速度は加速化しています。その主要な原因は人間行為としての開発事業です。そのため、本研究室では、開発と保全のバランスを図るためのプラニングのツールである環境アセスメント、消失する自然を補償するための生物多様性オフセット(代償シティゲーション)、自然復元が経済的な利益を産む生物多様性バンキング(ミティゲーション・バンキング)、自然を定量的に評価するためのHEP(生息地評価手続き)、大学保全林における斜面林復元、屋上やベランダに設置するためのビオトープ・パッケージのデザイン開発、自然復元に用いる植物材料とハビタットの関係、自然復元のための環境教育などについて先端的研究を行っています。本研究室は 「研究のための研究」ではなく「社会のための研究」を目指しています。学界だけではなく、業界、行政界という3つのGとの連携を特に重視しています。独立行政法人国立環境研究所委託研究“野生生物の生息環境から見た生物多様性の評価手法に関する研究”、国土交通省中国地方整備局広島港湾空港技術調査事務所受託研究“干潟の生態系評価手法に関する研究”、葉山町委託研究“下山川流域生態調査”等の研究をはじめとして、社会のニーズに直接リンクした研究に取り組んでおり、持続可能な社会基盤形成に貢献しています。2009年には本研究室が開発したビオトープ・システムがエコプロダクツ大賞を受賞しました。なお、このビオトープ・システムは横浜キャンパス中庭に設置され、キャンパスに潤いを与えています。もともと我々を取り巻く「環境」には、明確な区分などありません。たとえば文系と理系、アナログとデジタル、水域と陸域、人間とそれ以外、開発か保護か、国内と海外等々。つまり、現実の「環境」は人間が決めた枠のなかには収まってはくれません。2002年度にスタートした本研究室は、従来からの学問のカテゴリーに収まらない「新しい領域」をも対象としています。卒業生は環境保全、環境計画、環境デザイン等の第一線で活躍しています。研 究 内 容社会との接点研究室の横顔環境情報学科157

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