研究室ガイド2011
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大塚研究室(環境・食料・科学技術)【主な卒業研究テーマ】環境問題、環境文化、科学技術に関する内容であれば自由です。ただし社会学的アプローチを原則とするため、自然環境そのものの変化だけでなく、そこに関わる社会関係や人々の行動に重点を置いて調査することが求められます。最も大切なことは、研究テーマを自分で見つけることです。先輩や周囲の研究テーマとは違う、自分独自の課題を探りましょう。それが、社会に対して問題意識を持つことになります。主な就職先(2010年3月・院生含む)東急建設、三島信用金庫、レーベンコミュニティ、ハイ・アベイラビリティ・システム、カンドー、S-FIT、システム・イオ政策コース環境問題を人と人のコミュニケーションの問題として考える環境政策や食品のリスク・コミュニケーションに新しい考え方を導入する環境や社会に問題を発見するのはあなたです!横浜キャンパス3号館 5F STEP1:研究室の特色 STEP2:研究室をさらに詳しく環境問題は社会問題です。環境問題は、誰かがそれを「問題だ!」と叫ぶことで始まります。でも、その叫びを誰も受け止めなければ、「環境問題」にはなりません。多くの人びとが議論に参加してはじめて、「環境問題」になります。地球の温暖化も身近なゴミ問題も、誰かが「問題だ!」と言っているから、私たちが知っているわけですね。ところで、人びとや組織が「環境問題」を理解し、それに対処する際には、その人や組織が持っている「日常的な知識」が大きな役割を果たします。しかし、この「日常的な知識」は、その人や組織の経済的利害や政治的信念や文化的価値によって異なってしまいます。そして、その異なり方は固定されたものでなく、互いに影響を与え合いながら変化しています。この研究室では、環境問題をめぐるこのようなコミュニケーションの過程を分析し、人びとの行動や政策への影響を研究しています。研究対象が社会です。キャンパスから外の社会に出て、多様な地域や組織の人々を調査します。新しい科学技術、例えば、バイオテクノロジーや環境技術が、食料の生産・流通・消費に関わる人々にどのような影響を与え、どのような論争を巻き起こすのかを調べます。そして、「環境問題」としての問題の立て方はどうあるべきか、どのようなコミュニケーションが望ましいのかを、社会のなかで、人々とともに考えます。定期的なレクリエーションやゼミ旅行を通じて、研究室内や他研究室との交流を行っています。ゼミ旅行では、環境問題に取り組んでいる人々のお話をうかがいに、環境問題の現場を訪問します。積極的に参加して、明るく活気のある研究の場をみんなで作っていきましょう。研 究 内 容社会との接点研究室の横顔教 授大塚 善樹学 部 生26名環境情報学科158

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