研究室ガイド2011
179/232

上野研究室(社会—情報システム・デザイン)教 授上野 直樹学 部 生32名【主な卒業研究テーマ】●様々な仕事場における仕事と情報環境に関するフィールド調査●仕事場における情報環境デザイン●地域コミュニティの活動と情報環境に関するフィールド調査●地域コミュニティにおける情報環境のデザイン●情報ツールに関するヒューマン・マシン・インタラクション分析●Linuxにおける知識や技術共有のあり方、およびそのコミュニティに ついてのフィールド調査●モバイル・システムをめぐる情報環境と社会的ネットワークに関するフィールド調査●社会的ネットワークの形成と維持をサポートするモバイル・システムのデザイン●社会的ネットワークに埋め込まれた知識システムについてのフィールド調査およびデザイン 等主な就職先(2010年3月・院生含む)慶應義塾大学大学院(SFC)、東京海上火災、八十二銀行、トッパン・フォームズ、インターメディア・ジャパン、 NTTデータシステムズ情報デザインコース広範囲な情報環境についてフィールド調査に基づき研究日常の仕事や生活環境の中のWeb-mobile系の情報システムを考え、デザインする周辺環境の中から情報環境デザインを再発見横浜キャンパス3号館 4F STEP1:研究室の特色 STEP2:研究室をさらに詳しく文書や図、空間構造、社会的ネットワーク、情報システム等を含む広い意味での情報環境について、フィールド調査をもとにして情報環境をデザインをします。具体的には 1)認知科学、文化人類学、情報デザイン等の文献研究 2)身近な情報環境のフィールド調査 3)ビデオを用いた情報環境におけるインタラクション分析 4)主にWeb-mobile系の情報システムのデザインを行います。情報システムは、コンピュータに限定されるものではありません。私たちの周囲に存在する文書や図、サインボード、空間デザイン等、至る所に情報的なツールが埋め込まれています。これらでリンクされた人間同士のつながりもまた、重要な情報環境と見なすことができるでしょう。ユビキタス・コンピューティングという言葉が喧伝されるずっと以前から、すでに私たちの日常的な環境がユビキタスな情報環境として構築されていました。情報システムの設計・デザインの源泉は、情報技術そのものにではなく、むしろこうした日常生活や仕事空間の中にあるのです。例えば70年代後半に登場したパソコンやGUI、オブジェクト指向といった技術も、子どもや芸術家が使用できる道具として構想され、社会システムや文化のデザインとして生み出されたものでした。本研究室では、文化人類学的なフィールド調査等によって、企業や日常生活、地域コミュニティにおける情報環境のあり方や、その可能性と問題を明らかにしていきます。さらに、広い意味での情報環境にフィットした具体的なWeb-mobile系の情報システムのデザインを試みていきます。個々人のデザインしたい情報環境や情報システムをデザインし、発展させることが本研究の目標です。アイデアは机の上にではなく、日常の勉強や仕事、生活の中にあります。文献や既存情報システムの研究・学習は、あくまで「情報環境」を再発見するためのヒントと考えてください。社会との接点研究室の横顔研 究 内 容情報メディア学科177

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です