研究室ガイド2011
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(本研究室は、2012年に学生募集を行う予定です。)根津研究室(乳幼児教育学)准 教 授根津 明子等々力キャンパス3号館 2F STEP1:研究室の特色 STEP2:研究室をさらに詳しく全ての子どもが持つ「自分を育てる力」を見抜く目と、育てる力を持った保育力ある大人の育成をめざし、研究しています健やかな未来は、未来の大人である乳幼児の成長にかかっています一人一人の乳幼児を大切に育てることは、社会の未来を育てることでもあります何事に対しても、自分に対しても「なぜ?」、「どうして?」と興味を持ち探求する眼を持つ人大歓迎!【想定される主な卒業研究テーマ】●子どもと生活環境●子どもと自然環境●子どもとおもちゃ●子どもと保育者●子ども博物館●昭和の子ども●子どもと動物園●子どもと遊園地●子どもと漫画●子どもと絵本●保育室の環境構成●暮らしの変遷と子ども●野外文化と子ども など想定される主な就職先幼稚園、保育所、認定こども園、児童養護施設、子育て支援施設、子ども関連企業、児童関連研究機関、児童行政関係の官公庁、国際児童関連機関、大学院進学 など私たちは皆、生まれながらにして「自己教育力(自分で自分を育てる力)」を持っています。全ての子どもがこの力を自由に、十分に、発揮できることが、子どもが健やかに育つための大切な条件です。その鍵を握っているのは、人、モノ、自然の環境です。特に子どもとかかわる一人一人の大人の、子どもに対するかかわりのあり方は重要です。乳幼児期に多くの時間を共にすごすことになる保育者の役割は社会的にも重要な役割を持っています。保育者のどのようなかかわりが、健やかな子どもの育ちを保障するのでしょう。そのことを、保育者と乳幼児の相互応答的関係という視点から明らかにする研究をしています。経済活動に参加しない乳幼児は社会的弱者といわれます。また、乳児期一人では生きていくことができないと言う意味でも、弱い存在、何もできない存在とみなされがちです。しかし、実際、どんな状態で生まれてきた子どもたちでも、いや、人はと言い替えましょう。人は、生きている限り、自らことに向かっていく力を持って生まれてきます。それが生きているということなのです。同時に、基本的に、人は多かれ少なかれ、誰かの助けなしには生きていけない存在でもあります。人間とはまことに両義的な存在です。このことを十分理解し、福祉、教育の方法、制度を再編するために、乳幼児について研究することの意味があります。大学で学ぶことの大変さと面白さは、新しい知識を学ぶことだけではなく、一見当たり前のことに対して「なぜ?」という眼をむけ、思い込みや常識を覆していくことにあります。さらに言えば、自分の思いつきや印象や感想が、学問的にも、社会的にも意味の或ることだと証明していく課程に、苦労と同時に楽しさがあります。わたしは、子どもを見ていると、いつもなぜこんな泣き方をするの?子どもはどうしてこんな笑い方ができるの?なぜ、こんなにも好奇心全開でいられるの?と次々に興味、疑問がわいてきます。子どもは私にとって尽きることのない学びの対象です。子どもを通して社会を考えるとでもいえるでしょうか。というわけで、大きな枠組みでいえば、子どもと私たちを取り巻くあらゆる出来事や環境との関係を探求することが私の興味、研究の対象です。というわけで研究室には実に雑多な本があります。見学大歓迎です。研 究 内 容社会との接点研究室の横顔児童学科220

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