研究室ガイド2011
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教 授金澤 昭彦准教授黒岩 崇学 部 生男子12名院 生男子4名高分子・バイオ化学研究室【主な卒業研究テーマ】●抗菌性ポリマーの開発●新しい光重合反応の開発●液晶ナノ構造材料●シングルナノ構造材料の開発●新リビングラジカル重合法の開発●生体分子のナノ構造化による新素材開発●液晶性分子を利用した新酵素反応系の開発●生体適合性微粒子材料の開発主な就職先(2010年3月・院生含む)新設研究室のため該当データなしエネルギー材料化学コース注目の高分子化合物を探究し、次世代の機能材料&デバイスの開発を目指す産官学共同で研究。成果を迅速に社会還元社会が求める材料開発のスキルを磨きます STEP1:研究室の特色 STEP2:研究室をさらに詳しく高分子・バイオ化学は、分子量が非常に大きい分子からなる高分子化合物の合成や構造・物性に関わる化学の一分野です。今後ますます重要となるエネルギー・環境分野、バイオ分野においても、高分子化合物および分子集合材料は新しい機能材料の旗手となる物質です。最近取り組んでいる主な研究例を以下に記します。1)生体脂質分子を参考にして新「液晶」化合物を合成しています。〜自己組織型の分子集合材料を目指して〜2)生体膜構造をもつ「液晶ナノ構造材料」を開発しています。〜不揮発メモリー・エネルギー変換・光変調材料へ応用〜3)ニューロン繊維構造をもつ「シングルナノ構造材料」を開発しています。〜無水プロトン伝導性を示す燃料電池用固体電解質へ応用〜4)新リビングラジカル重合法の開発を行っています。〜生体タンパクのような高次構造体の実現に向けて〜5)新しい光重合反応を開発しています。〜次世代の二次電池材料を夢みて〜6)抗菌性ポリマーの開発を行っています。〜高活性、低毒性、即効性、長持続性を目指して〜7)生体分子が作り出すナノ構造を新しい材料や反応に応用しています。〜バイオ素材の潜在能力を引き出すために〜研究内容はシーズ指向、つまり提案型のアプローチが強いと思います。しかし、研究の方向性は次世代の機能材料・デバイス開発に明確にフォーカスされているので、大型の競争的外部資金導入による研究助成事業や大手自動車会社との共同研究を実施しています。その他、2企業との共同研究や過去4年間に6件の特許出願も行っています。高分子合成化学、液晶化学、生物化学、光化学を基盤として、新規な重合反応・素反応開発から、化合物合成、物性・構造評価、さらにナノ構造に起因する新機能開拓まで一貫して行っています。素材としては自然界に存在する天然物由来の化合物を対象にし、それらの潜在的な特徴を化学の力で引き出すことによって、産業上有用な物質へ変換することを目指しています。材料開発のスキルを身につけたい学生にはやり甲斐のある研究環境を提供できると思います。研 究 内 容社会との接点研究室の横顔エネルギー化学科60

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