研究室ガイド2011
89/232

水圏環境・長岡研究室【主な卒業研究テーマ】●膜分離リアクターの設計・運転手法の最適化に関する研究●膜分離リアクターの長寿命化に関する研究●数値流体力学を利用した膜分離リアクター内の流動解析●元素分析による膜分離リアクター内のファウリング物質の挙動解析●水道配水管内に発生する濁質の組成分析と管路網の老朽度診断手法の開発●上水道システムにおける省エネルギーと環境負荷低減に関する研究●水道原水における水質監視システムと流下シミュレーションの開発に関する研究●膜分離を利用した建築物内水道水浄化装置の開発●小学校における給水管の老朽度診断に関する調査研究●小学校における上水道システムの教育方法に関する研究主な就職先(2010年3月・院生含む)東京23区、JR東海コンサルタント、明電舎 など都市環境コース健全な水環境と水循環の構築のために工学的アプローチと新たな視点で課題を研究新たなテクノロジーで世界の水問題の解決を目指す学際的研究テーマのため、他分野や他機関との共同研究が盛ん STEP1:研究室の特色 STEP2:研究室をさらに詳しく教 授長岡 裕学 部 生男子6名 女子1名院 生男子5名 女子1名都市における水利用と水循環、具体的には上下水道システム、水再生利用システム、河川等自然水域の環境保全について研究を行っている。膜分離を利用した高度な排水処理システムは処理水の再利用が可能な次世代型高度処理であるが、この研究は長年継続している中心的テーマであり、国際学会における発表などを通じて高い評価を得ている。さらに、膜分離を利用した浄水システムについても検討を行っており、膜を利用した水処理技術を幅広く研究している。水道の配水システムの高度化も最近力を入れているテーマであり、水道水中に存在する微量な濁質の元素分析と通じた維持管理手法の提案を行っている。社会科学的なアプローチを通じた水システムへの取り組みは最近はじめたテーマであり、教育学的な新たな視点から上水道システムの再評価手法を研究している。水循環システムは、都市の存立に不可欠なものであるが、多くの学術分野がかかわる学際的テーマとなっている。また、現実の都市水システムから出発し、これを改善しながら理想とする将来の水システムの構築について研究をするので、学術的なアプローチに加えて、現場との接点もきわめて重要である。従って、都市工学に加え、建築学、化学、生物学など多くの分野の研究者との交流も盛んである。また、国、地方自治体の関連部署と連携、水関連企業との共同研究と交流も日常活動として行っている。研究対象が都市の水システムであるので、現場見学を重視している。河川取水施設、浄水場、下水処理場、ビル水再利用施設、廃棄物清掃工場、などの見学会を毎年5程度以上実施している。また、水処理技術の最新動向を学ぶ目的で、企業の展示会への参加も行っている。学外の研究発表会における情報収集と情報発信を重視し、卒論の成果は国内学会での発表を前提とし、修士研究は国際学会における発表レベルを目指している。国際的な学術動向を学ぶ目的で、修士課程では毎週外国論文の輪読を実施している。研 究 内 容社会との接点研究室の横顔都市工学科87

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です