研究室ガイド2015
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研究室をさらに詳しく主な卒業研究テーマ研究内容社会との接点研究室の横顔都市工学科近い将来、高度成長期に建設された構造物の劣化が問題になる可能性が指摘されています。現在ある構造物をいかに維持管理していくかは重要な課題です。ここでの維持管理には地震に対する補修・補強も対象としています。構造物の損傷度合いを非破壊検査で調べることが当研究室の第一テーマです。その他に、構造物の常時計測を行うための装置も開発しています。常時計測は電源確保が特に問題で、太陽電池や圧電素子を用いるなどの工夫をしています。損傷が出やすい形状をもった構造物のコンピュータ解析モデルを作り、損傷が出ないようにするにはどうすればいいかといった研究も行っています。本研究室では構造物全般を対象としていますが、その中でも橋梁を特に対象としています。橋梁を管理する国土交通省や首都高速、県庁、鉄道会社をはじめ、橋梁メーカー、橋梁の材料となる鉄鋼メーカーとのつながりが深いです。本研究室のテーマはこれらの機関、会社との議論から出てきます。研究の成果は、橋梁の製作基準にも取り入れられています。現場見学を随時行います。主に夏季休暇中になることが多いです。最近行ったところは、企業の研究所、国土交通省河川事務所、首都高速道路、橋梁製作現場および工場です。見学で各自の研究テーマの重要性を再認識するとともに、研究のヒントを得るようにしています。夏季休暇中の見学は研究室旅行とも同じ時期です。温泉に入ってのんびりすることもあります。大学院生は全員、学会で発表しています。科学体験教室や大学祭といった大学の行事にもよく参加しているほうです。これらの行事のあとや研究室での発表会のあと、飲み会をすることもあります。強制参加ではありませんが、ほぼすべてのメンバーが参加しています。研究内容社会との接点研究室の横顔構造物の維持管理、現場計測、設計に関する研究橋梁などの製作基準現場見学を開催、大学行事にもよく参加主な就職先・進学先[2014年3月・院生含む]国家公務員、東京都、東京特別区、フジタ世田谷キャンパス5号館3階構造安全・白旗研究室●許容溶接きず寸法と応力拡大係数の関係●高性能鋼を使用した橋梁設計ガイドライン作成●鋼床版デッキプレート溶接の品質管理●高性能鋼床版の開発●港湾構造物の耐力評価と維持管理●太陽電池を使用した橋梁モニタリングシステムの構築●コンクリート内部に埋め込まれた鋼材の腐食検出准 教 授白旗 弘実学 部 生男子7名 ・ 女子1名院 生男子6名101

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