研究室ガイド2015
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研究室をさらに詳しく主な卒業研究テーマ研究内容社会との接点研究室の横顔情報通信工学科教 授岡野 好伸学 部 生男子6名院 生男子4名携帯電話機でいつでもどこでも話ができることや、遠く離れた地球の裏側の出来事をテレビで見ることができるのは、空間を伝わる電波をうまく利用しているからです。電波を目的にしたがって効率よく放射したり、またこれを受けとめるためには、電波の性質をよく理解していなくてはいけません。モバイル通信では電波は必要不可欠ですから、電波工学の基礎を確実に把握することが重要です。本研究室ではそうした観点に立ち、理論的な分野と実験的な分野の研究を行っています。電波を利用したモバイル通信のメリットとはなにか?それは点や線ではなく、面で通信環境を設定できることにあります。携帯電話機や地上デジタルTV、無線LANなどはその典型です。しかし、電波にはまだまだ分からないことも多くあります。その一つが近年話題になっている電磁波の生物への影響です。本研究室の大きなテーマは“人に優しいモバイル通信”。したがって、人が安心してモバイル通信ができるよう、電磁波が人体に与える影響に関する研究を実施しています。また、余計な電波を出さない小さくて便利なアンテナの開発や、医療機器の誤動作、無線LANの通信障害低減に貢献できる研究も行っています。研究室での成果が商品に結びついた例もあり、また特許出願を行った研究内容も多く、企業との研究連携を通じて責任感を養うと同時に、社会のニーズを敏感に感じ取り、新しい研究のシーズ(種)を育てる感覚を育成しています。研究内容社会との接点研究室の横顔人に優しいモバイル通信に必要不可欠な電波を、コントロールする技術の研究移動体通信用アンテナシステムの開発と、生体電磁環境に関す研究地に足のついた発想を持て!主な就職先・進学先[2014年3月・院生含む]東芝、中部電力、東京計器、NEC、NTT東日本、NHK、凸版印刷、日立国際電気世田谷キャンパス3号館2階無線システム・岡野研究室●自動車搭載型地上デジタルTV用アンテナの開発●RF-ID用小形アンテナの開発●無線タグを用いた工場内在庫管理システムの開発●生体への電磁波エネルギー吸収量の精密測定●携帯電話開発のためのダミー人体モデル開発●透明薄型電波吸収壁の開発●室内電磁波環境の理論解析●電磁波防護素材の研究●透過性フィルムを用いたアンテナ開発ネットワークデバイスコース121

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