研究室ガイド2015
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研究室をさらに詳しく主な卒業研究テーマ研究内容社会との接点研究室の横顔自然科学科教 授鈴木 彰講 師﨡原 絹子学 部 生14名 ●生物の分類、進化について調べる。●生物の生き方と気候・風土との関係を調べる。●絶滅の危機に瀕した生物を守る方法を考える。●植物から医薬品、香料などの原料を抽出する。●植物を利用した抗菌剤、除草剤などを開発する。●植物の薬用成分の効果を実験動物を使って調べる。●化学物質の毒性の有無を培養細胞を使って検査する。●動物の行動に関わるホルモンについて調べる。●動物どうしの意思疎通(言葉)について調べる。●生物の生息数の変動を数学的に解析する。●生物の進化のメカニズムを数学的に解析する。地球上に生命がうまれ、数多くの生物が繁栄してきた不思議を解明することが目標です。このために、生物と気候・風土との関係、生物どうしの相互関係、生物のからだの仕組みなどを調べます。また、応用例として、生物のもつ化学物質を利用した医薬品、抗菌剤、除草剤などを提案します。研究手法は、(1)野外における観察(2)分析機器による化学的な分析(3)培養細胞などによる生物学的試験(4)コンピューター・シミュレーションなどを組み合わせます。どのような研究テーマにおいても、表面的な解析や観念的な理解だけでなく、生物も物質の集合体であるという化学的な立場を重視します。生物と気候・風土との関係、生物どうしの相互関係などを調べることにより、絶滅の危機に瀕した生物を守る方法を提案することができます。また、生物は、自分の身を守るために、特有の化学物質をもっているので、これらをうまく取り出すことができれば、人間に役立つ医薬品、抗菌剤、除草剤などを作ることができます。このほか、生物を構成する物質に関する知識は、食品の加工、保存などにも役立ちます。生物を中心とした自然界のしくみ、人間生活との関わりなどを、さまざまな側面から多面的に考えていきます。このため、研究室の学生には幅広い知識と好奇心を求めます。例えば、野外における調査には地学の素養が必要です。また、実験室で分析機器を使うときには化学の知識が不可欠です。そして、実験結果を考察するには、統計やシミュレーションなどの数学的な能力も大切です。動物や植物が好きなことはもちろんですが、さまざま研究手法に挑戦する積極性がなによりも重要です。研究内容社会との接点研究室の横顔生物の生き方から学ぶ生物を守り、生物を活かす生物をあらゆる手法で調べる主な就職先・進学先[2014年3月・院生含む]食品系企業、静岡県立大学大学院、上野動物園世田谷キャンパス1号館3階生命科学研究室自然コース136

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