研究室ガイド2015
151/254

研究室をさらに詳しく主な卒業研究テーマ研究内容社会との接点研究室の横顔環境創生学科教 授田中 章学 部 生22名院 生2名(ランドスケープ・エコシステムズ) http://www.yc.tcu.ac.jp/~tanaka-semi/失われてきた自然の復元や保全を促進させるために必要なあらゆる調査、評価、計画、デザイン、政策、国際環境協力(フィールドから政策、グローバルからローカルまで)を研究対象としています。地球上の自然は、グローバルからローカルまでの全てのレベルにおいて消失し続けており、その速度は加速化しています。その主な原因は開発事業です。そこで本研究室では、開発と保全のバランスを図るためのプランニング・ツールである環境アセスメント制度、消失する自然を補償する生物多様性オフセット(代償ミティゲーション)、自然の復元や保全が経済的な利益を産む「生物多様性バンキング(ミティゲーション・バンキング)」、野生生物生息地への影響を定量的に評価するHEP、都市基盤上に新たな生物の生息地を創造するビオトープ・パッケージなどに関する先端的研究を行っています。本研究室は 「研究のための研究」ではなく「社会のための研究」を目指しています。学界だけでなく、業界、行政界という3つのGとの連携を重視しています。具体的には、各種学会活動支援、国や地方自治体のための生態系アセスメント手法の開発、企業向けの簡略な生物多様性評価の開発、日本型里山バンキングのパイロット事業、都市における生物多様性に配慮した壁面緑化、屋上緑化などの新技術の開発やそれらを含んだランドスケープ・デザインなどに取り組んでいます。本研究室が中庭に設置したビオトープ・パッケージは、エコプロダクツ大賞ならびに東急環境賞を受賞し、横浜キャンパスに生物多様性の潤いを与えています。本研究室は、「よく学び、よく遊ぶ」をモットーに、学生の自主的な活動を尊重しています。大自然の美しさや失われていく都市の緑や水辺に興味を持ち、自然環境を守るだけでなく、積極的に復元、創造したいという気持ちのある方を歓迎します。将来の世代のために一緒に地球の生態系を修復していきましょう![分野]ランドスケープ、エコロジカル・プラニング、生態系復元・創造、環境計画、ランドスケープデザイン、景観デザイン、環境デザイン、復元生態学、流域環境計画、ランドスケープ・エコロジー、生態系評価、HEP、生物多様性オフセット(代償ミティゲーション)、生物多様性バンキング(ミティゲーション・バンキング)、環境アセスメント、環境影響評価法、緑地政策、アジェンダ21、地球サミット、国際環境協力研究内容社会との接点研究室の横顔フィールドからデザインそして政策まで、生態系の復元・創造に関わる一貫した研究問題解決型: 学界(学会、大学、研究所)、業界(企業)、行政界(国、自治体)という3つのGとの連携を重視した研究緑地創成学─傷ついた地球生態系を復元する、新しい境界領域の専門分野主な就職先・進学先[2014年3月・院生含む]【環境系】地球環境戦略研究機関(IGES)、建設技術研究所、国際航業、アジア航測、オオバ、大日本コンサルタント、日本品質保証機構(JQA) 【ランドスケープ系】日本設計、石勝エクステリア、グリーンテクノ積和 【行政】神奈川県、横浜市、大和市、足利市 【一般企業】日本航空、イオン、岡村製作所 など生態環境分野横浜キャンパス3号館6階田中研究室[テーマ例]●海岸線の景観アセスメント手法の開発●EU諸国の生態系評価手法の現状●国内におけるHEP及びHSIモデルの現状と課題●ビオトープ・パッケージの開発に関する研究●自然復元のための植物材料調達に関する現状と課題●葉山海岸の植物を利用した環境教育材料の開発●ハビタット植物図鑑の作成●流域指標生物の開発に関する研究●GISとエコロジカルプランニング●葉山森戸川河口の自然復元デザイン●アマモのハビタットとしての機能と復元方法に関する研究●屋上緑化、壁面緑化のデザインと試作●米国HSIモデルの分析と課題149

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です