研究室ガイド2015
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研究室をさらに詳しく主な卒業研究テーマ研究内容社会との接点研究室の横顔環境創生学科(建築・都市環境科学) http://www.yc.tcu.ac.jp/~rijal_lab/私達は、持続可能な建築・都市環境を作る必要があります。どうすれば実際に快適でエネルギー消費の少ない建物を建設できるのか。各地の気候風土に適した建築物を建てて環境負荷を減らすためには、どの様な工夫が必要なのか。私達自身が温暖化にどのように適応し行動すれば快適感を達成することができるのか。これらの解決への糸口は、気候風土に適合した伝統的建築・都市環境にヒントがあるのではないかと考えます。私達の研究室では、これらの問題意識を持って、国内外の伝統的や近代建築・都市の温熱環境の評価と改善、居住者の熱的快適性の解明、窓開閉などの適応的行動の分析とエネルギー消費の検討などに関する研究を行っています。伝統的建築に関する研究は、現代においても住むことが可能な新たな伝統的建築の提案、近代建築計画への技術応用に役立ちます。また、人々の快適性を解明することで、各地域に適した快適温度を提案できます。さらに、都市環境に関する研究はヒートアイランドの緩和に役立ちます。これらの研究は、エネルギーや環境負荷の少ない自然環境に共生した持続可能な社会の実現に貢献できます。国内外の大学や企業の研究者と共同研究を行い、それを通して人材交流も行っています。研究成果を学外に発信するために国内外の学会で論文発表しています。このような挑戦は、教育や研究のみならず政策を活性化させ、社会に大きく貢献します。研究室の強みは現場研究であり、建築内外の実測・申告・観察などを行います。研究室では全員で知恵を絞り、世界に通用する研究内容を目指しています。各研究分野で確実な基準やモデルをつくりあげるために、一貫したテーマで研究しています。研究成果が広く応用され、また基準作成ができるように、科学的な視点に基づいた基礎研究やモデル化に重点を置いて研究を行っています。その第一歩として、3年生が居住環境を研究し、日本建築学会で論文発表しています。この研究実績は、就職活動・卒業研究・大学院進学に非常に役立ちます。〈建築環境〉 ●温熱環境・自然エネルギー利用・パッシブデザイン ●改善ストーブの快適性・エネルギー削減の検討 ●気候風土に適合したエコハウスの提案〈熱的快適性〉 ●快適温度・好まれる温度・適応モデルの検討 ●想像温度・湿度感・作業効率・睡眠の質の検討 ●小中高生への住環境教育に関する研究〈環境調整行動〉 ●窓開閉と通風・涼しさに関する研究 ●冷暖房利用とエネルギー消費に関する研究 ●着衣量と熱的快適性に関する研究〈半戸外・屋外・都市環境〉 ●グリーンカーテンの緩和効果の検討 ●街路・公園の温熱環境の評価と改善 ●大規模緑地のヒートアイランド緩和効果の検討研究内容社会との接点研究室の横顔気候風土に適合した快適な建築・都市環境計画新たな伝統的建築の提案、国際的な研究活動3年生が研究者として学会デビュー主な就職先・進学先[2014年3月・院生含む]三菱電気プラントエンジニアリング、東急リバブル、四季の住まい、松尾建設、東日本ハウス、ウエストホールディングス、スターツグループ、大成有楽不動産販売、アサンテ、本学大学院 など都市環境分野横浜キャンパス3号館5階リジャル研究室准 教 授リジャル ホム・バハドゥル学 部 生21名院 生1名155

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