研究室ガイド2015
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研究室をさらに詳しく主な卒業研究テーマ研究内容社会との接点研究室の横顔社会メディア学科(ソーシャルメディア・デザイン)文書や図、空間構造、社会的ネットワーク、情報システム等を含む広い意味での情報環境について、フィールド調査をもとにして情報環境をデザインをします。具体的には 1)認知科学、文化人類学、情報デザイン等の文献研究 2)身近な情報環境のフィールド調査 3)ビデオを用いた情報環境におけるインタラクション分析 4)主にWeb-mobile系の情報システムのデザインを行います。情報システムは、コンピュータに限定されるものではありません。私たちの周囲に存在する文書や図、サインボード、空間デザイン等、至る所に情報的なツールが埋め込まれています。これらでリンクされた人間同士のつながりもまた、重要な情報環境と見なすことができるでしょう。ユビキタス・コンピューティングという言葉が喧伝されるずっと以前から、すでに私たちの日常的な環境がユビキタスな情報環境として構築されていました。情報システムの設計・デザインの源泉は、情報技術そのものにではなく、むしろこうした日常生活や仕事空間の中にあるのです。例えば70年代後半に登場したパソコンやGUI、オブジェクト指向といった技術も、子どもや芸術家が使用できる道具として構想され、社会システムや文化のデザインとして生み出されたものでした。本研究室では、文化人類学的なフィールド調査等によって、企業や日常生活、地域コミュニティにおける情報環境のあり方や、その可能性と問題を明らかにしていきます。さらに、広い意味での情報環境にフィットした具体的なWeb-mobile系の情報システムのデザインを試みていきます。個々人のデザインしたい情報環境や情報システムをデザインし、発展させることが本研究の目標です。アイデアは机の上にではなく、日常の勉強や仕事、生活の中にあります。文献や既存情報システムの研究・学習は、あくまで「情報環境」を再発見するためのヒントと考えてください。●様々な仕事場における仕事と情報環境に関するフィールド調査●仕事場における情報環境デザイン●地域コミュニティの活動と情報環境に関するフィールド調査●地域コミュニティにおける情報環境のデザイン●情報ツールに関するヒューマン・マシン・インタラクション分析●Linuxにおける知識や技術共有のあり方、および、 そのコミュニティについてのフィールド調査●モバイル・システムをめぐる情報環境と 社会的ネットワークに関するフィールド調査●社会的ネットワークの形成と維持をサポートする モバイル・システムのデザイン●社会的ネットワークに埋め込まれた知識システムについての フィールド調査およびデザイン など研究内容社会との接点研究室の横顔広範囲な情報環境について、フィールド調査に基づき研究日常の仕事や生活環境の中のWeb-mobile系の情報システムを考え、デザインする周辺環境の中から情報環境デザインを再発見主な就職先・進学先[2014年3月・院生含む]慶應義塾大学大学院(SFC)、東京海上火災、八十二銀行、トッパン・フォームズ、インターメディア・ジャパン、 NTTデータシステムズ、ヤフー、ドワンゴ、サイバーエージェント横浜キャンパス3号館4階上野研究室教 授上野 直樹学 部 生25名院 生1名170

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