研究室ガイド2015
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研究室をさらに詳しく主な卒業研究テーマ研究内容社会との接点研究室の横顔人間科学科准 教 授根津 明子学 部 生16名(乳幼児教育学)子どもの生活・遊びの場(フィールド)に学ぶことを重視しています。私たちは皆、「自分で自分を育てる力」を持って生まれてきます。全ての子どもがこの力を自由に発揮できるための鍵を握っているのは、人、モノ、自然という環境全般です。乳幼児期のかなりの時間を共にすごすことになる保育者の役割は、親と同じくらい重要な役割を担っていますが、なかでもより良い環境作りは、先にあげた「自分で自分を育てる力」を、子どもが存分に発揮するために大変重要です。近年は、そのことを、保育所や幼稚園での子どもの生活の分析を通して研究しています。経済活動に参加しない乳幼児は社会の庇護の対象です。乳児期は一人では生きていくことができないと言う意味でも、弱い存在、何もできない存在とみなされがちです。しかし、実際、どんな状態で生まれてきた子どもであれ、人は、生きている限り、自ら事に向かっていく力を持っています。それが生きているということなのです。同時に、互いに助けあうことなしには生きていけない存在でもあります。このことを十分理解することが、福祉・教育をより良い方向へと再編するために不可欠であり、同時にそれが社会を良くすることにつながると、私は考えます。大学で学ぶことの大変さと面白さは、新しい知識を学ぶことだけではなく、一見当たり前のことに対して「なぜ?」という眼をむけ、思い込みや常識を覆していくことにあります。さらに言えば、自分の思いつきや印象や感想が、学問的にも、社会的にも意味のあることだと証明していく課程に、苦労と同時に楽しさがあります。わたしは、子どもを見ていると、いつもなぜこんなにも好奇心全開でいられるのかと、本当に不思議におもいます。そんな子どもたちは私にとって尽きることのない学びの対象です。子どもを通して社会を考えるとでもいえるでしょうか。というわけで、大きな枠組みでいえば、子どもと私たちを取り巻くあらゆる出来事や環境との関係を探求したいと願っています。そんなわけで、研究室の本棚は雑多な本でごったがえしています。見学大歓迎です。●子どもと生活環境●子どもと自然環境●子どもとおもちゃ●子どもと動物園●子どもと遊園地●子どもと漫画●保育室の環境構成●暮らしの変遷と子ども●野外文化と子どもなど研究内容社会との接点研究室の横顔全ての子どもに内在する「自分で自分を育てる力」の発揮を、保育所や幼稚園のフィールドを通して研究しています社会の健やかな未来は、未来の大人である乳幼児の成長にかかっています一人一人の乳幼児が健やかに育つことが大切です常にいろんなモノでごった返しており、「食育」から「おもちゃ」まで、雑多な本が入り乱れています主な就職先・進学先[2014年3月・院生含む]キッズベースキャンプ、ジャクエツ、勝田保育園、おおぞら幼稚園、ゆうやけこやけ保育園等々力キャンパス3号館2階根津研究室217

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