研究室ガイド2015
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研究室をさらに詳しく主な卒業研究テーマ研究内容社会との接点研究室の横顔総合研究所エネルギーは国家戦略の基盤であり、新しいエネルギー基本計画も策定された。特に次世代型のエネルギー需給システムは、原子力や火力、大型水力などのような大規模なメガインフラを基盤に、需要地に太陽光、風力、バイオマスなどの再生可能エネルギーをはじめ、コージェネレーションや、燃料電池などの分散型システムがメガインフラと調和しながら、国内の全体最適化を実現する過程で国力の増大が達成できる。技術開発と共に最適解は変化し、特にエネルギーとICTの一体型インフラ整備の進展が今後のキーポイントとなる。2020年までに我が国はエネルギーシステムのベストミックス型グランドデザインを決めることになっている。原子力に対しても重要なベースロード電源として位置付けられた。世界の人口約70億人の内、電力を使用していない人々は約14億人もいると言われており、人類の公平性を考えると、原子力や火力のようなメガインフラの技術開発は勿論のこと、再生可能エネルギーの開発も益々重要度を増してくる。本研究室では、エネルギーに対する国内外での時事的問題を把握すると共に、今後社会的に重要となる次世代エネルギー技術開発の方向性を明確にする。エネルギーシステム評価は複眼的視点、すなわち安定供給性、経済性、環境性、安全性、社会性などリベラルアーツ的知見が必要不可欠である。常に時事問題に精通すると共に、技術・研究者として専門家として、技術の実現性の科学的評価を行う能力を養うことが大切である。本研究室では、ニーズ指向のある社会人研究者とシーズ指向の学内教員との連携をシームレス的に強化するため、研究室内にオープンイノベーションを可能とするプラットフォームを組織する。そこに学生の積極的に参画させることにより、実践力のある教育研究体制とする。●次世代エネルギーシステム最適化評価●水素・燃料電池開発●分散型エネルギーシステム解析●スマートコミュニティと再生可能エネルギー●スマートハウスとEV開発●コージェネレーションと都市エネルギーシステム研究内容社会との接点研究室の横顔エネルギーシステム解析、メガインフラ型エネルギーシステム、分散型エネルギーシステム、スマートコミュニティ・スマートシティー国内外のエネルギー事情の時事的問題次世代エネルギー技術開発の方向性次世代エネルギー開発のオープンイノベーションへの参画即、実践できる専門家の育成想定される主な就職先・進学先エネルギー関連企業(電力、ガス、石油)、通信関連企業(ICT、インターネット)、建設業、エネルギー機器メーカー(発電システム、エンジンタービン など)、自動車産業(EV、PHV、FCV など)先進エネルギーシステム研究室教 授柏木 孝夫238

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