研究室ガイド2015
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研究室をさらに詳しく主な卒業研究テーマ研究内容社会との接点研究室の横顔機械工学科流体とは気体・液体の総称です。当研究室では、流体の運動に関する現象と、流体を取り扱う機器に関する工学上の問題について研究をしています。研究には「流れの可視化」、「マイクロ流体」、「流体機械」という3つの大きな柱があります。「可視化」とは、煙突から出る煙や風に舞う木の葉を見て風の動きが分かるように、本来見えない水や空気の動きを見えるようにすることを言います。この「見えないものを見る技術」を駆使して、流体の運動を調べています。「マイクロ流体」では、非常に小さな装置の中の流れなどの「極めて小さな流れ」を研究します。また、航空機のジェットエンジンや風車などの「流体機械」に生じる諸問題について研究します。最近マイクロ・ナノテクノロジーの開発、エネルギ利用効率向上が国家的戦略として報道されていますが、当研究室ではマイクロ・ナノテクノロジーと流体工学を融合させた最先端の研究と、流体機械によるエネルギの有効利用の研究を行っています。流体工学とは流体の動きを詳しく調べる学問分野です。というと難しそうですが、私たちの身近なところでその研究成果はたくさん活かされています。例えば毎日の生活に欠かすことの出来ない水を送るポンプは流体工学に基づいて設計されますし、自動車のボディ周りの空気の流れを調べて空気抵抗を減らし燃費を向上させるのも流体工学の仕事です。また、人体に入ってしまうような非常に小さい医療用のマイクロマシン、あるいは飛行機・ロケットなどの開発にも流体工学は欠かせません。このように流体工学は小さいものから大きいもの、身近な生活必需品から最先端技術まで、非常に幅広い範囲でその研究成果が活かされています。したがって、流体工学はチャレンジする価値が高い研究分野と言えます。一年間をかけて行う卒業研究が充実したものになるためには、自ら考えて主体的に取組むことが必要です。そのため、本研究室では学生と言えども、すべての面で自主性を重んじ、「一研究者」として扱います。研究内容はいずれも工学の基礎となるものであり、その成果を礎として様々な技術が発展することが期待されるものです。●回転円筒容器内非定常流れの温度場の測定●シンセティックジェットの流動特性に関する研究●拡大管内に置かれた球の挙動と流れの可視化●電気浸透流に関する研究●マイクロリアクタの交互送液法●マイクロ流体デバイス製作法●極微小物理量計測法●流体機械に生じる不安定流れに関する研究研究内容社会との接点研究室の横顔流体の運動に伴う様々な現象と、流体を取扱う機器に関する研究身近なところに、流体工学の成果はたくさんある自主性を重んじ、学生も「研究者」として扱う教 授大上 浩准教授助 教冨士原 民雄西部 光一学 部 生男子21名院 生男子11名主な就職先・進学先[2014年3月・院生含む]アマダ、三機工業、東京冷機工業、三井造船プラントエンジニアリング、三協フロンティア、本学大学院進学世田谷キャンパス10号館中2階流体工学研究室27

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