研究室ガイド2015
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研究室をさらに詳しく主な卒業研究テーマ研究内容社会との接点研究室の横顔原子力安全工学科21世紀を拓く原子力とその応用について総合的に考え得る人材を育成することを目的として①核分裂、②核融合及び③医療の3分野に関わる研究を行っています。①核分裂分野の研究テーマとしては、固有安全炉、濃縮・再処理を不要とする革新的原子炉、福島第一原子力発電所の溶融燃料回収技術、さらには原子力の経済性や将来の電源構成について。②核融合炉では、磁場型及び慣性型を見据えたブランケットの核熱設計や核変換への応用。③医療では、ホウ素中性子捕捉療法などの医療への実用化に向けた研究があります。資源/安全/環境/核不拡散/社会受容性の総合的観点から望ましい革新的原子炉システム概念の創生や、福島原発事故で溶融した核燃料の撤去技術開発を通じ、社会経済活動を支える工学の発展に貢献することを目指しています。研究実施にあたっては、民間企業、研究機関、他大学等、外部との活発な研究交流を行うとともに、学会や国際会議で成果報告を通じ、社会に拓かれた活動を行っています。望ましい核エネルギーの利用体系を追求する上では、単に炉心技術の観点のみでなく、燃料製造・再処理やバックエンドを含む、核エネルギーシステム全体を俯瞰する視点を重視しています。また、基礎・基盤的な研究のみに偏向することなく、技術的な実現可能性や経済性にも配慮し、アカデミアと産業界の価値観をバランスよく取り入れた研究を志向しています。●原子力利用と原子核物理学を結ぶ核データの研究●核融合ブランケットの核・熱設計に関する研究●ホウ素中性子捕捉療法に関する研究●加速器利用の新たな展開に関する研究●濃縮・再処理を不要とする持続可能型CANDLE炉の炉心設計●重水冷却トリウム増殖炉の炉心設計●固有安全トリウム燃料高温ガス炉の炉心設計●有用元素を生成する原子炉錬金術の研究●長寿命放射性核種の核変換技術の研究●臨界安全に配慮した溶融燃料取り出し技術の検討●多様なエネルギー源の最適電源構成の研究●原子力発電の経済性評価●新型原子炉の導入シナリオ・導入戦略に関する研究●炉内燃料装荷パターン最適化法に関する研究●原子力システムの核拡散抵抗性に関する研究●京大実験炉を用いたトリウム炉心の炉物理実験研究内容社会との接点研究室の横顔安全かつ環境と整合し、持続可能な原子力エネルギーシステムの追求企業や研究所と共同した革新的原子炉概念の創生溶融した核燃料の回収技術開発基礎研究のみに偏向せず、実現性や経済性にも配慮した工学研究を志向主な就職先・進学先[2014年3月・院生含む]日本原子力研究開発機構、東京電力、四国電力、東芝、東芝エンジニアリング、日立GE、MNEC、富士電機、テプコシステム、発電設備技術検査協会、原燃輸送、名古屋大学大学院、京都大学大学院、東京工業大学大学院、東北大学大学院、筑波大学大学院世田谷キャンパス10号館3階原子力システム研究室http://www.nuc.tcu.ac.jp/laboratory/g_system.html教 授松本 哲男 ・ 高木 直行学 部 生男子7名 ・ 女子1名院 生男子9名 ・ 女子1名40

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