研究室ガイド2015
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研究室をさらに詳しく主な卒業研究テーマ研究内容社会との接点研究室の横顔原子力安全工学科原子力は、人類にとって必須のエネルギー源であり、その安全を確保する技術者、研究者の役割はますます重要になっています。当研究室では、多数の設備、機器で構成される原子力施設を一つのシステムとしてとらえて安全性を総合的に検討できる確率論的リスク評価の方法を活用して、複合災害も対象とした安全対策や防災対策を含む危機管理について国際的視野に立った研究を実践しています。①外的脅威に対する安全確保 地震、津波など不確かさの大きい自然現象を含め、外的脅威に対して、安全確保の方策を追求する。②科学的に合理的なリスク管理 確率論的リスク評価手法を用いて、重大事故を防ぐ対策や万一の際の防災対策など、科学的に合理的な安全確保、危機管理の在り方を研究する。将来にわたり持続可能なエネルギー源を確保する上で原子力発電は必須の技術であり、東電福島原子力発電所事故の教訓を忘れず安全を確保しつつ、その利用を進めることが重要です。我が国は四季折々の自然に恵まれていますが、一方で世界有数の地震地帯であり地震、津波など、その対応を誤ると社会に大きな災害を生じる可能性があります。地球温暖化対策にも有効な原子力エネルギーの利用を行うためには、それらの自然現象に対する安全確保策を徹底し、国民の理解、賛同を得る必要があります。本研究室では、このようなグローバルな視点で、原子力行政や産業界の現場で実務的に貢献できる人材の育成と研究成果の提供を目指しています。国際的視野で物事を考え、国内外の行政機関・産業界にネットワークを有し、高い技術専門性と実機プラントの設計、安全評価に豊かな経験を持つ教授、講師陣と一緒に「エネルギーの未来」、「原子力技術」、「安全設計」、「安全確保の在り方」、「安全文化」などについて考えてみませんか。●原子力施設への脅威のタイプに応じたリスク管理方策の比較研究●リスク情報を活用した原子力施設の一層の安全性向上策●リスク情報を活用した安全管理・危機管理●新型原子炉、核燃料施設にも共通する安全確保の考え方研究内容社会との接点研究室の横顔地震、津波などの自然現象など外的脅威を含めて、原子力施設の安全確保の在り方を研究する地球温暖化対策にも有効な原子力の利用により、総合的にリスクの小さい持続可能な社会の実現を目指す国際的視野に立って、日本と世界の原子力安全対策について考える主な就職先・進学先[2014年3月・院生含む]原子力事業者、原子力関連メーカー、保守支援、原子力安全規制機関 など世田谷キャンパス10号館3階原子力リスク評価研究室講 師牟田 仁学 部 生男子6名 ・ 女子1名院 生男子2名44

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