研究室ガイド2015
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研究室をさらに詳しく主な卒業研究テーマ研究内容社会との接点研究室の横顔医用工学科疾患をもつ人々に向けた医療機器の開発だけではなく、医学の知識と電子工学の技術を駆使して健常人にも役立つ研究を行っています。例えば日常活動や運動中の体内の状況を離れたところからセンシングして健康を測定検査します。運転中体内の状態をリモートセンシングして眠くなる直前にブレーキを作動させます。動物の脳神経のパルスを遠くからセンシングして特異な神経活動を発見します。このように個体レベルからミクロの細胞レベルまでの現象を、テーマによっては他大学の医学部や医療機器関連の企業と共同で研究します。在宅医療、ストレス社会がキーワードです。いつでもどこでも健康検査して安心できるユビキタス医療をストレス社会は求めています。それを完成させる技術が、本人もその検査に気が付かない「無意識検査」の医療です。通常に生活を送るだけで自動的に検査診断され、精神的な不調を含めた病気の兆候が検出されると警告が発せられるような未来の医療社会も研究の対象です。また、脳波や心電図などの生体信号を用いて個人認証(ID)をしたり、簡単な器具を装着するだけで脳とコンピュータをつないで情報を交換するなど、新しい発想でIT社会に新しい提案をしていきます。「楽しくなければ研究ではない」が研究室のモットーです。既成の概念にとらわれない発想も尊重されます。ただその発想を生かすには生理学、電子回路、情報処理など医学と電子工学の基礎知識を確実に吸収する訓練も必要です。学内外のイベントでは腕の筋肉から出る電気信号で車やロボットを操縦します。研究室では楽しくディスカッションしながら様々な知識と絆を深めます。毎年夏には研究室全員で人里離れて合宿し、研究討論を行ったりバーベキューなどをして人生を語り明かします。●ベッドに寝ているだけで健康検査をする●考えるだけで自動車の運転操作をする●眼に入る明るさを変えるだけでストレスの程度を発見する●体から発する電気(脳波、心電図)で自己を認証させる●脳波と聴覚・視覚刺激から精神的、肉体的疲労を知る●運動量と心拍の相関から体調・体力の変化を発見する●脳波の測定と解析で瞬時に隠された真実を見抜く●姿勢の変化が身体に与える影響を生理学的に解明する●筋肉の電磁気特性から筋疲労をリアルタイム検出する●ドアノブを握るだけで個人を認証してロックを解除する●超長期間の生理学検査データをデータマイニングする●ラットの神経活動をリモート光センシングする研究内容社会との接点研究室の横顔身体情報を測定・解析して医療・健康をサポート日常活動の中で健康状態をリモートセンシング既成の概念から抜け出した自由な発想を尊重主な就職先・進学先[2014年3月・院生含む][就職先] フクダ電子、三菱電機、浜松フォトニクス、凸版印刷 他[進学先] 本学大学院、日本工学院専門学校世田谷キャンパス3号館4階生体計測工学研究室准 教 授島谷 祐一 ・ 京相 雅樹学 部 生男子12名院 生男子12名 ・ 女子1名50

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