研究室ガイド2015
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研究室をさらに詳しく主な卒業研究テーマ研究内容社会との接点研究室の横顔電気電子工学科プラズマ支援重合法および真空蒸着法による縮重合反応を用いて、光機能を持つ高分子材料の形成を試みています。これらは真空中での堆積技術であるために、薄膜を半導体プロセス技術と整合性良く形成することができます。しかし、前者は形成した高分子薄膜の分子構造を制御することは可能か、後者は長いπ電子鎖をもつ高分子薄膜を形成することが可能か分かりません。この点を明らかにできないものかと考えています。また、これらの薄膜を用いた光デバイスの作製も試みています。地球は鉄を主成分としたマントル、その上に硅石を主成分とした地殻を持っています。更に、有機物が付着することで多様性は増加し、生命圏を形成しています。デバイスの世界も、鉄から硅石そして有機物とその多様性は増すものと考えられます。この有機デバイスを形成するための要素技術の一つを開発できればと考えて研究を行っています。大学への進学を決めたとき、社会に役立つ新しい技術を考え出したいと思いませんでしたか。どのように考え、行動すれば、このような技術者に成れるのでしょうか。既存の物を是といしないで、常に新たな工夫を考えることを要求されます。このためには、何が考え方の根源なのかを探る必要があります。現実的でもっとも簡単な方法は、本物を見つけ出すこと、そしてそれを自らの体を使って経験することだと考えます。あなたにとっての本物は何でしょうか。大学に在籍する間にそれを探してみてはどうでしょうか。勉強、スポーツ、食べ物、人、物など何でも構いません。これにより、新しい物の見方や新しい考え方を体得できると思います。これを技術開発に生かせないものでしょうか。●プラズマ支援重合法を用いた高分子薄膜の形成とその分子構造●プラズマ支援重合法を用いた高分子薄膜の光学特性・電気伝導特性●真空蒸着法による高分子量子細線の形成とその分子構造●真空蒸着法による高分子量子細線の光学特性・電気伝導特性●高分子薄膜を用いた光デバイスの製作また、学内の共通設備である各種分析装置や研究室内の装置を用いて、学生が自由に設定するテーマとして:●地中の汚染物質(重金属)の検出とその除去法●特定の応用を考えた、デジタル回路の設計・製作研究内容社会との接点研究室の横顔試験管を用いない高分子光機能性材料の形成と、それを用いた光デバイスの開発光機能性高分子デバイスの実現本物見つけとその体験主な就職先・進学先[2014年3月・院生含む]NTTファシリティーズ、キヤノン販売世田谷キャンパス3号館地階フォトニクス研究室准 教 授森木 一紀学 部 生男子2名院 生男子1名(有機フォトニクス)55

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