研究室ガイド2015
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研究室をさらに詳しく主な卒業研究テーマ研究内容社会との接点研究室の横顔電気電子工学科電力の発生・輸送の過程で不可欠な高電圧・大電流技術、その中で求められる材料物性や計測技術を含めた電力システムにかかわる基礎技術とその体系を研究しています。関連分野として、放電応用として低気圧放電を利用した材料改質、高温アークに関わる光計測とそれに伴う画像解析やシミュレーション、及び、その応用分野を研究の対象としています。さらに再生可能エネルギーの増大など、今後の電力システム(スマートグリッド)の研究も行っています。放電現象は、自然界ではオーロラや雷そして静電気として生じ、工業的には、蛍光灯やコピーをはじめとする身の回りの器具、LSIの微細加工や半導体の製造工程、金属加工における溶接や切断、電力システムにおける事故時の設備保護と事故波及の防止などの広い分野で利用されています。また、最近では、ナノテクと呼ばれるような微細加工や、環境浄化技術の研究が進められ、放電を利用した装置はすでに身の回りに数多くあります。しかし、放電現象は複雑な過程の積み重ねで生じるため、そのプロセス・機構が十分に理解されないまま利用されているのが現状です。そこで、本研究室では、放電現象を深く掘り下げ、その物理的解明を図っています。さらに、今後の電力システムとして、太陽光発電特性の時系列解析や分散型電源が導入された電力システムにおける系統解析の研究を進めています。そして、これら基礎研究の成果を基に、活発に企業とプロジェクトを組み、研究横断的なチームを作り、基礎研究にて培われた技術を生かし産学連携・共同研究を行うことで、社会に貢献する取り組みをしています。研究室では、「なぜ?」と疑問を持ち、その疑問を解決する能力を養うことを目標に、1人1テーマで、企画から実行、結果のまとめまで一連の仕事を一人で成し遂げる習慣を養い、各人の判断で問題解決ができるようにするトレーニングを重ねています。その過程で、ミーティングや中間発表を頻度高く行い、プレゼンテーションのトレーニングも合わせて行い、研究を通して各人の技術者・研究者としての実力に磨きをかけるように取り組んでいます。大学院生は、毎年、学会で数多くの発表を行ない、学会誌に投稿する成果もあげています。これらの成果はメンバーの和が土台となっており、そのためにスポーツ大会等、各種のイベントにも積極的に参加しています。●熱プラズマの発生と制御、並びに材料プロセスへの応用●高温アークの制御とその応用●高温ガス中の化学反応過程のシミュレーション●高輝度アークランプの開発●ガスタングステンアーク溶接の放電物理と溶融池の解析●パルスアークの放電物理と高速分光計測●廃棄物処理・リサイクル技術の開発●真空アークを用いた超高速表面処理●太陽光発電の発電特性の時系列解析●分散型電源が導入された電力システムにおける系統解析ほか研究内容社会との接点研究室の横顔放電機構の解析および放電利用技術の開発今後の電力システム(スマートグリッド)の研究蛍光灯からLSIの微細加工、環境浄化技術、並びに、停電のない電力供給とスマートコミュニティまで自分の責任ですべてをやろう!!主な就職先・進学先[2014年3月・院生含む]東京電力、JR東日本、東芝エレベータ、関電工、大成建設、日本製紙、日本ケミコン、メタウォーター、アドバンテスト、京セラ、日本コムシス、東京ガスエンジニアリング、UACJ、小池酸素工業、三英社製作所、梶原工業、古河日光発電、マッドハウス、関東電気保安協会、東京都二十三区清掃一部事務組合、横浜市役所、進学など世田谷キャンパス3号館2階気体エレクトロニクス研究室教 授佐々木 三郎准 教 授岩尾 徹学 部 生男子12名 ・ 女子2名院 生男子12名60

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