研究室ガイド2015
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研究室をさらに詳しく主な卒業研究テーマ研究内容社会との接点研究室の横顔エネルギー化学科世田谷キャンパス6号館1階エネルギー機能物質化学研究室(無機材料化学)近年、材料の高性能化や信頼性の確保に対する要求が高まっており、厳しい環境下でも機能を発揮できる材料の研究開発が進められています。こうした要求に応えるため、厳しい環境下(高温、高圧、腐食性環境など)において機能を発揮する材料としてセラミックスやそれらと金属の複合材料の研究を行っています。材料の作製プロセスの検討により、物質・材料の構造を結晶構造レベルからマクロな形態まで制御し、さらなる特性の向上や新規機能の付与を進めています。また、電気伝導性や磁性、特異な化学的性質などの新しい機能を発現させるため、これまでにない化学組成や結晶構造を持つ物質の合成にも取り組んでいます。材料研究は、材料の基になる物質が持つ構造や機能の起源を明らかにする基礎的研究から、実際に社会における諸問題の解決を意識した材料を創り、それら材料を用いたデバイスやシステムを開発して利用していくという応用的な研究開発までのステージで進められています。私たちは現在、無機材料におけるシーズの探索を基礎研究として進めていますが、今後は大学や国の研究所、企業等とも連携してニーズを意識した研究も同時に進めていきます。また、地球規模で問題となっているエネルギー・資源・環境問題の解決に貢献できる材料・プロセス・システムを化学、物理学、工学等の知識を結集して創り出していきます。当研究室では、研究テーマを進める過程を通して、材料を扱う上で必要な化学、物性物理学、工学の基礎を学ぶとともに、実際に手を動かして材料の作製や特性評価のための技術を習得していきます。また、研究室内のゼミナールや学会・学術雑誌などでの対外的な発表を通して、論理的思考能力やコミュニケーション能力を養成し、社会における諸問題に対して確かな解決策を提案できる人材を育成します。●窒化物・炭化物セラミックスの低温焼結プロセスの開発●新規な複合非酸化物セラミックスの合成と機能開拓●高エネルギー粉砕プロセスを駆使したセラミックス材料の合成●酸化物セラミックス-金属複合材料の作製と炭酸ガス吸収材料への応用●無機固体物質の結晶学的安定性と化学反応性の相関の解明研究内容社会との接点研究室の横顔厳しい環境下でも機能を発揮できる、新しい無機材料を化学の力で創り出しますエネルギー・環境問題の解決に貢献できる、材料研究を基礎と応用の両面で進めます確かな専門知識と論理的思考能力、コミュニケーション能力を持つ人材を育てます想定される主な就職先・進学先無機材料の研究開発を行っているメーカーの技術職、工学系の研究科を持つ大学院への進学など講 師小林 亮太学 部 生男子2名66

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