研究室ガイド2015
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研究室をさらに詳しく主な卒業研究テーマ研究内容社会との接点研究室の横顔エネルギー化学科私たち人間をはじめとする多くの生物は、様々な化合物(バイオ分子)が集まってかたちづくられ、多彩な機能を発揮しています。高分子・バイオ化学研究室(機能性バイオ分子)グループでは、生物がつくりだすバイオ分子のユニークな特性を素材開発やものづくり技術に活かすための研究を行っています。化学やバイオテクノロジーの原理を駆使してバイオ分子の機能を高めるためのアイデアを出し、実験で検証しながら「資源の有効利用」、「省エネルギー」、「低環境負荷(環境にやさしい)」、を実現する機能性素材や物質生産技術の開発を目指しています。本研究室が目指す「資源の有効利用」「省エネルギー」「環境にやさしいものづくり」は、化学・バイオ技術に対する社会的要請を端的に表わすキーワードでもあります。有用物質生産プロセスにおけるエネルギー消費の軽減、付加価値の高い食品や医薬品原料の生産、高機能なセンサー材料や医療材料の開発、環境汚染物質の除去など、いずれも具体的な社会貢献を目指した研究テーマを設定しています。そのため、複数のテーマが公的研究資金や各種団体からの研究助成制度による支援を受けて実施されています。その他、民間企業や公的研究機関、他大学との共同研究の実績もあり、研究成果は研究室にとどまらず広く社会へと展開しています。卒業研究では、原則、1人ひとり独立した研究テーマに取り組みます。研究を進める力になるのは、各自の好奇心、探究心、簡単にあきらめない粘り強さ、仲間との討論と対話です。授業や実習とは一味違う専門的な機器も使用します。積極的に手を動かし(実験し)、話し(討論・意見交換し)、考える(アイデアを出す)ことで、大学生活の集大成となる専門的な知識とスキルが身につきます。化学やバイオテクノロジーの手法を使って世の中の役に立つことをやってみたい、今までにない面白い素材や現象に触れてみたいという学生を歓迎します。テーマ1: バイオ触媒「酵素」を効率よく利用するための反応技術開発●廃棄物系バイオマスを原料とした有用物質やエネルギー生産技術の開発●化学的手法による酵素の機能化と安定化●特殊環境下での酵素反応の解析と新しい反応プロセスへの応用テーマ2: いろいろな生体分子の「集合化」に基づく機能材料の開発●自在に光を通し、光をさえぎり、光をはね返す新しい分子集合体の開発●生体分子を利用した省エネルギーかつ簡便な生体適合性微粒子の作製●脂質分子集合体の医用材料(薬物送達システム)への応用テーマ3: 生体高分子を利用した微粒子材料の作製と機能開発●エマルション(乳化液)を利用した生体高分子微粒子の精密作製●周囲の変化に応答してかしこく物質を放出するマイクロカプセルの作製●生体高分子微粒子を利用した水質汚染物質の分離除去技術の開発研究内容社会との接点研究室の横顔「生物の不思議」と「未来のものづくり」をつなぐ、サイエンス&テクノロジー資源の有効利用、省エネルギー、環境調和型ものづくりを実現する技術で社会に貢献好奇心、探究心と粘り強い行動力を磨き、不思議な現象の本質に迫ろう!主な就職先・進学先[2014年3月・院生含む]フジキン、タカナシ乳業、IHIプラントエンジニアリング、ローソン、山崎製パン、東京工業大学大学院、本学大学院世田谷キャンパス6号館4階高分子・バイオ化学研究室准 教 授黒岩 崇学 部 生男子4名 ・ 女子4名院 生男子6名 ・ 女子1名(機能性バイオ分子) http://www.ese.tcu.ac.jp/labs/bio68

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