研究室ガイド2015
75/254

研究室をさらに詳しく主な卒業研究テーマ研究内容社会との接点研究室の横顔エネルギー化学科ピークオイル(化石資源の枯渇)、地球温暖化、有害物質による生活圏の汚染といったエネルギー・環境問題を解決する重要な要素技術として、経済的競争力を損なうことなく、廃棄物のゼロエミッションを達成する“グリーンサスティナブル”な物質変換が注目されています.私たちは、グリーンサスティナブルな物質変換に適した化学反応の探索、化学反応の促進に優れた効果を発揮する触媒の開発、および合理的な物質変換をもたらす化学反応プロセスの構築に貢献する研究を行っています。昨今の様々な社会情勢から、再生可能エネルギーの普及が大いに期待されています。私たちは、再生可能なエネルギー資源である“バイオマス”に着目し、廃棄物として扱われている調理使用後の天ぷら油を軽油代替燃料(バイオディーゼル)へ変換する化学反応プロセスを研究しています。この研究では大手企業と連携した技術開発にも取り組んでおり、私たちのアイディアに基づく新たな物質変換技術の工業的な実証が進められています。また、航空機に必要なジェット燃料を植物の主要構成成分(セルロース)から合成する方法を探究しています。触媒による化学反応の促進効果を解明・理解する微視的な検討、および速度論と平衡論に基づいて合理的に化学反応を制御するための巨視的な検討を通して、触媒開発を含めた化学反応プロセスの創成に必要な科学と工学を研究しています。このような研究活動は、工業化学の研究開発やエンジニアリングに興味を持つ人だけでなく、エネルギー・環境問題の解決に貢献したい人、新しいことにチャレンジしたい人にも、有意義な経験になるはずです。●不均一触媒によるグリーンサスティナブルなバイオディーゼル合成●生体系廃棄物から不均一触媒への再生●木質バイオマスからジェット燃料を合成する塩基触媒反応●炭素質物質の表面化学特性を利用した塩基触媒の高性能化●CO2のケミカルリサイクル研究内容社会との接点研究室の横顔エネルギー・環境問題の解決に役立つ、“グリーンサスティナブルな物質変換”の研究“バイオマス”の変換に着目、研究成果は実用化への着実な歩みを進める化学反応プロセスの創成に必要な、科学と工学の専門的知識を培います主な就職先・進学先[2014年3月・院生含む]化学メーカー、素材メーカー、エンジニアリング会社、公務員、教員 など世田谷キャンパス17号館2階水素エネルギーシステム研究室(化学システム工学)准 教 授高津 淑人学 部 生男子8名73

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です