研究室ガイド2015
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研究室をさらに詳しく主な卒業研究テーマ研究内容社会との接点研究室の横顔建築学科福島研究室建築設計本研究室の指導教員は、設計事務所を主宰する現役の建築家でもあります。その研究内容は、最先端の建築設計デザインと、その根底にある歴史的な建築理論の2つです。現役の建築家が大学で教えることにより、この両方を同時に研究することができるようになります。また、実際の建築作品の設計を、研究室で行なうことも想定しています。これまでの大学教育の枠にとどまらない実践的な創造活動から、新しい建築教育の可能性が拡がるでしょう。建築をつくることを、多分野を横断するほどに広く、かつ実社会でも通用するほどに深く、学生のみなさんと一緒に研究していくことが目標です。現代の日本は、経済の平衡化や人口の減少などが急激に進み、近代社会として成長期から成熟期への転換点にあるといえるでしょう。建築家の役割も、デザインだけでなく、まちづくりや環境デザインなどに、その領域を拡げつつあります。このような社会の変化に対応するためには、歴史を学び、現代とつなげて考えることが有効です。本研究室では、集落調査や素材開発など歴史を学ぶことのできる活動を積極的に行い、大きな視点から社会との接点を考えていきます。成熟期になりつつある日本社会では、量よりも質が求められています。ものづくりのテーマは、かつてのように上から強制的に与えられるような時代ではありません。このような現代こそ、あなたの意思が社会を動かすかもしれないのです。あなたの「好き」とはどんなことでしょうか?学生のみなさんには、「好き」という個人的な感情を鍛えて、「いい」という社会的な価値へと成長させるような強さを獲得して欲しいと思っています。卒業研究は、卒業設計か卒業論文、またはその両方の選択が可能です。テーマの設定は、設計、論文ともに学生が自主的に選ぶことができます。ただし、その根底には現代の文化や歴史の流れなど、大きなスケールからの視点が必要です。テーマ設定の手がかりとしては、●建築の表現(デザイン) ●建築の技術(エンジニアリング) ●建築の歴史(ヒストリー) の3つを想定しています。研究内容社会との接点研究室の横顔建築の設計とその理論について歴史と現代をつなげる「好き」を鍛える想定される主な就職先・進学先大手設計事務所、建設会社設計部、アトリエ設計事務所、大学院進学世田谷キャンパス4号館3階講 師福島 加津也学 部 生男子6名80

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