研究室ガイド2015
84/254

研究室をさらに詳しく主な卒業研究テーマ研究内容社会との接点研究室の横顔建築学科西村研究室では、地震に強い建築構造を研究しております。地震に強い建物は、強度を高めるだけでは実現できません。逆に、免震構造のような柔らかい構造でも、地震に強い建物を作ることもできるのです。例えば、住宅用の免震構造の実用化研究はその一例です。免震構造はゴムを使った特殊な装置で住宅を支えるとともに、地震の時に生じる建物の揺れを低減します。西村研究室では、企業との共同研究により、小型で低価格の免震装置を開発し、すでに数棟の免震住宅が完成しています。また、本学世田谷キャンパスにある学生食堂(サクラセンター#14)には、新しく開発した減衰装置が設置されており、平成23年3月11日の地震時の記録と解析結果の比較検討から性能の確認も行っております。平成24年度からは、国土交通省の研究開発助成を受けた高性能免震構造の研究もスタートすることになりました。西村研究室では、研究開発した耐震技術が実際の構造設計に役立つように、企業との共同研究を積極的に進めております。研究室での理論および実験研究成果を基に、東急建設(株)および東洋ゴム工業(株)との共同開発を行い、木造住宅用免震構造の実用化に結び付けました。この成果に対し、平成21年の日本免震構造協会賞(技術賞)を受賞しました。また、日本建築学会の振動運営委員会委員、日本鋼構造協会の国際委員会委員、日本免震構造協会の部材評定委員など、多くの学協会の委員として社会貢献を行っております。振動制御技術を応用した耐震構造部材の開発研究を学生諸君と一緒に行っております。構造模型を作ったり、振動台実験を行ったり、コンピュータを組み立てたり、様々なことを一つ一つ丁寧に実行していくことが大切だと思っています。学生諸君には、ゆっくり、たくさん、勉強して欲しいと思っています。研究内容社会との接点研究室の横顔建築構造物の耐震設計理論および振動解析耐震性と経済性を兼ね備えた建築構造の提案時間を掛けて、ゆっくりたくさん勉強しよう主な就職先・進学先[2014年3月・院生含む]大成建設、大林組、鹿島建設、アルテス(構造設計事務所)、本学大学院進学、その他世田谷キャンパス4号館3階西村研究室建築構造学●免震構造用積層ゴムの実験研究 ●構造模型を用いた減衰性能評価 ●構造ヘルスモニタリング技術を応用した建物構造の性能評価●制御理論を応用した耐震構造設計教 授西村 功学 部 生男子9名院 生男子3名82

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です