研究室ガイド2016
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研究内容社会との接点研究室の横顔研究室をさらに詳しく主な卒業研究テーマ●ゼラチンの熱測定●チョコレートの熱測定●ココアバターの不安定結晶●コーンスターチの熱測定●コラーゲン繊維の応力緩和●温度変調型示差走査熱量測定による熱伝導率測定●温度変調型示差走査熱量測定によるガラス転と動的局所構造●生分解性プラスティックの熱測定●免震ゴムのエネルギー吸収性と動的不均一構造●免震ゴムの誘電緩和測定●燃料電池固体高分子形電解質膜のナノクラスターネットワーク構造食品から洋服の繊維、自動車用の材料まで、ソフトマテリアル(柔らかい材料)は我々に身近なところで幅広く使われています。高強度高弾性率繊維として知られているケブラーも、鉄よりずっと軽い高分子のソフトマテリアルです。このようなソフトマテリアル、比較的長い分子鎖から出来ているため、特異な中間構造や階層構造を持ち、それゆえ複雑な物性を示します。本研究室では、このソフトマテリアルについて、熱測定から分子の構造や状態を解析しています。チョコレートやゼラチン・デンプン、免震ゴム、燃料電池電解質膜、生分解性プラスティック、記録材料等、ものづくりに応用展開しています。物質は溶けるときに熱を吸収し、固まるときに熱を放出します。これらの熱には、ものづくりに重要な意味を持つ情報が含まれています。熱は、複雑で目に見えませんが、うまく扱うと、今までわからなかった新しい情報を教えてくれます。本研究室では、熱測定解析技術を駆使して、ソフトマテリアルの新しい情報を社会へ発信することやものづくりに貢献することを目指しています。ソフトマテリアルには、今でもわからない不思議な点がたくさんあります。ソフトマテリアルの不思議の解明、これは21世紀への挑戦です。●本研究室では、物理を基礎として化学的・生物的な物質を対象として分野を越えた、バリアフリーなTotal Material Scienceの実践を目指しています。●多岐にわたる幅広い知識が必要なこともあり、自由な雰囲気のなかで議論しながら研究を進めています。●ものづくりの体験、研究計画の作成と実行、企業のシステムを意識した研究の推進、パソコン・LANの活用等も特色です。ソフトマテリアル研究室■研究内容■社会との接点■研究室の横顔身近なやわらかい物を対象とした科学ソフトマテリアルの不思議の解明物理・化学・生物の枠組みを越えたバリアフリーなトータルマテリアルサイエンス世田谷キャンパス1号館 3階自 然教 授飯島 正徳学 部 生男子3名主な就職先・進学先[2015年3月・院生含む]ブリヂストン、プレス工業、旭化成不動産レジデンス、東京工業大学大学院進学自然科学科128

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