研究室ガイド2016
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研究内容社会との接点研究室の横顔研究室をさらに詳しく主な卒業研究テーマ想定される主な就職先・進学先想定される主な就職先・進学先准 教 授横田 樹広学 部 生15名21世紀の都市は、気候変動や人口変動、経済のグローバル化など、ダイナミックな環境の変化に応じて姿を変えています。そのなかで、人々と生物がともに健全に共存できる都市空間を、どのように再構築できるでしょうか。私たちは、都市の“変化”に注目し、自然と人間活動を一体的にとらえた生態系(Human Ecosystem)を科学的に評価しながら、環境影響の相殺と新たな環境価値の創出にむけた緑地や生態系の再生手法について研究しています。環境変動に柔軟に適応した将来のランドスケープ像を描きながら、都市の生態空間を再編し、管理・活用していくための施策・計画・デザインの研究を行っています。“これから生まれ変わろうとする都市”や“次世代に引き継がれる街”における緑地空間こそが、私達の研究と社会の接点です。都市の生態系を自然資本として捉え、緑と人・社会の新たな関係性づくりを科学的にサポートすることを目指しています。行政・市民・企業と連携しながら、生態系~都市環境~人・社会の関係性を定量化・可視化し、トータルにデザインするための情報基盤や環境整備手法の研究開発に取り組んでいます。また、グリーン・インフラストラクチャーとしての新たな環境価値創出の視点から、アジア・欧米も含めた国内外の多様な都市生態空間をフィールドとした研究を目指しています。私達は、自分自身も、研究対象としての「都市生態系」の一部です。その研究の原動力は、日常の暮らしや大学での生活のなかで、自分と世界との「関係性」を、学びや経験を通じて新たに構築していく感性と理性だと思います。そして、研究室を、しなやかでたくましい人生を築いていくエネルギーを育む場にしたいと願っています。うごめく都市の現場にある生態系を、自ら経験し、正しく理解する力を獲得してください。科学と感覚にもとづくフィールドワークと分析を通じて、研究と自己をリアルに築いていくことを期待しています。横田研究室 (都市生態計画)■研究内容■社会との接点■研究室の横顔環境変動に適応した都市のエコロジカル・プランニング緑地・生態系の再生を軸に、次世代の都市の自然資本形成に貢献人と生態系との関係性をデザインする感性と、それを科学する理性を育む横浜キャンパス3号館 4階想定される主な就職先・進学先[就職先]不動産・建設・ハウスメーカー、建設・環境コンサルタント、インフラ・エンジニアリング、造園・園芸、公務員(国・地方) [進学先]環境系・農学系・都市系の国内外大学院1) 都市の生態系ネットワークと生態系サービスの評価・港北NTのグリーンマトリクスにおける生態系ネットワークの評価・ウォーターフロントと内陸部を結ぶランドスケープ構造の評価・都心市街地の生態系サービスのシナジー/トレードオフの分析 など2) 気候変動・人口減少に適応したランドスケープ計画・生態系と温熱環境への配慮を両立した臨海部緑地計画・自然災害履歴と緑地環境・土地利用の関係性の分析・住宅地の生態系管理における市民科学の活用 など3) 都市のグリーンインフラ形成手法の研究・水循環に配慮した緑地環境形成手法の研究・災害緩衝空間のエコロジカル・デザイン手法の研究・再生可能エネルギー利用における環境保全措置の研究 など生態環境分野環境創生学科144

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