研究室ガイド2016
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研究内容社会との接点研究室の横顔研究室をさらに詳しく主な卒業研究テーマまちづくり会計研究室等々力キャンパス3号館 1階ビジネスやプロジェクトの成否を「見える化」する環境問題も採算性は切り離せない求めるのは「多面的」な分析視点事業を新たに始めるとき、施設を建設するとき、地域一帯を開発するとき、その実現には必ず資金の調達や採算性の確認など、会計的な見通しが必要になります。そのために、事業の確実性の検証や収益の見込み、コストの計算などを行います。単純に黒字か赤字かを見るだけでなく、長期的に事業を続けられるのか、結果として事業は成功したと言えるのか、といった大きな視点で判断するための方法を研究しています。特に「まちづくり」ではこうした長期的な視点が求められるので、会計的知識を活用した判断が必要とされます。風力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギーはもっと幅広く利用されればいいのに、と考えることはありませんか。実際に良い物ならどんどん普及が進むはずです。しかし、なかなか普及が進まないのは、そのコストがまだまだ高いことも原因の一つです。実際に計算してみると、元を取るのに10年から20年近くかかるのが現状です。しかし、原子力発電も、廃棄物の処理コストや周辺自治体への資金配分、事故が起こった時の対応まで考えるとかなりの費用負担が有り、一概に比較はしにくいのです。このように、採算性の問題は様々な場面に常に関連してきます。地方自治体の地域事業の収支計画づくりや事業性評価などの業務をしつつ、会計事務所勤務も経験。最近は、地方自治体が行う事業活動(水道、病院など)への企業会計の適用範囲が広がっていることに伴い、行政への企業会計導入の課題などにも取り組んでいます。研究室では簿記や会計の技術的なことはあまり要求しません。むしろ、その考え方を用いてビジネスやプロジェクトを多面的に見ることを目的としています。「会計などの専門的な知識がないから私には無理」と考えることはありません。必要なのは会計的な「発想」と「分析視点」です。■研究内容■社会との接点■研究室の横顔想定される主な就職先・進学先不動産、デベロッパー、建設、商社、金融、保険、メーカー など教 授永江 総宜学 部 生2名●ブランドショップ集積の背景●ショッピングセンターの事業性●ワンルームマンションの収益性●商店街運営の財務的課題●福祉施設の運営と課題都市生活学科189

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