研究室ガイド2016
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研究内容社会との接点研究室の横顔研究室をさらに詳しく主な卒業研究テーマ都市の空間やそこで使われる多様な製品群、社会的なサービス等のユニバーサルデザイン推進の現実的方策を研究します。指導教員が空間・製品・サービスなど、多様な分野でのユニバーサルデザインを研究・推進してきたので、学生の関心領域に従い研究指導・支援を行います。特に指導教員は、空間や製品、サービス等のユニバーサルデザイン化をエコデザイン化(環境低負荷・低エネルギーデザイン)との融合で進める先端的な領域を開拓しており、そうした分野を共に切り拓く学生の参加を期待しています。技術・制度・市民の価値観のバランスを重視し現実的な研究成果を発信していますし、ハード・ソフトの両方を跨いだユニーク、かつ学際的な研究室であることも特長です。担当教員の西山は従前、ユニバーサルデザイン関連の国レベル・地方レベルの研究プロジェクトの実務中心メンバーを務めるとともに、民間の企業との共同研究も多数行ってきました。故に社会への提案力は高い研究室になっています。具体的には、鉄道やバス等の公共交通の車輛、高速道路のサービスエリア・パーキングエリアや無人駅舎等のインフラ、車いす等の福祉用具、病院の看護用具・用品全般、大学の教育環境に代表されるサービス分野等、多様な分野のユニバーサルデザイン化に深く関与し、社会に貢献しています。ハードとソフトを交えて、現実的なユニバーサルデザインを提案しましょう。今までのユニバーサルデザインの研究は、工学者が作りたいものを作ったり、政策研究者がユニバーサルデザインに対する生活者のニーズを把握して終わったりと、ニーズとシーズのマッチングが進まず、特に日本では遅れてきました。幸い我々の都市生活学部は、生活者のニーズの把握や商品の企画、マーケティングに関する社会科学系の知と、製品のデザインや試作及びそれらの検証・評価に関する工学系の知の双方をバランスよく学べます。日本国内でこういう研究フィールドは貴重です。是非、社会科学と工学を融合させつつ社会に通じる、現実的なユニバーサルデザインを発信しましょう。ユニバーサルデザイン研究室■研究内容■社会との接点■研究室の横顔作り手と使い手の視座をバランスよく含めた現実的なユニバーサルデザインを提案しよう!技術・制度・市民の価値観のバランスを重視し、現実的なユニバーサルデザインを社会に提案都市生活学部の学際性を活かした現実的なユニバーサルデザインを実社会へ提案しよう!等々力キャンパス2号館 3階想定される主な就職先・進学先空間づくり、製品づくり、サービスづくりなどの実に多様な分野を跨ぐ領域故に行政やシンクタンク、建設会社、デザイン事務所、交通事業者等が特に向いています。新しい研究領域なので大学院進学も一つの有力な選択肢です。准 教 授西山 敏樹学 部 生25名ユニバーサルデザインに関することであれば、基本的に学生の関心に応じて何でも受け入れる方向です。ただ、指導教員の西山が目下関心を持っているユニバーサルデザインのエリアは以下のとおりで、より深い指導が可能です。(1)都市内の病院のユニバーサルデザイン(特に、患者が移動しやすい病院像)(2)低エネルギー(例えば電動)で低床な都市内向きの新しい路線バスの車輛(3)名所旧跡(城や寺等)での歴史的景観を損なわないユニバーサルデザイン(4)買物環境(商店街や大規模ショッピングモール)のユニバーサルデザイン(5)大学の国際化にあわせた学内環境でのユニバーサルデザインの推進方策(6)本学がキャンパスをもつ二子玉川周辺のユニバーサルデザイン推進方策都市生活学科198

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