研究室ガイド2016
236/252

研究内容社会との接点研究室の横顔研究室をさらに詳しく主な卒業研究テーマ高効率水素エンジン・エンジントライボロジー研究センター次世代のガソリン及びディーゼルエンジンの小型・高出力化や燃費向上を実現する摩擦損失と熱損失の低減研究及び水素エンジンの基盤技術開発を推進しています。<エンジントライボロジー研究>ピストン、ピストンリング及び軸受などのトライボロジー(摩擦・摩耗・潤滑)はエンジンの小型化・高性能化に欠かせない重要な研究分野です。本センターでは国内で唯一エンジンの摩擦低減及び背反事象となる焼付きやオイル消費のメカニズム解明研究を推進しています。<熱損失低減>新しい燃焼システムや燃焼室構造による熱損失低減をセンシングできる世界最先端の瞬時温度計測法を独自開発し、熱損失メカニズムの解析を進めています。<水素エンジン開発>再生可能かつクリーンエネルギーである水素を内燃機関の燃料とし、本学が独自に開発した新しい燃焼コンセプトにより, NOx(窒素酸化物)抑制と大幅な熱効率の向上を実現する次世代水素エンジン開発を推進しています。これらのエンジン研究を支える計測技術面では世界でもトップクラスのノウハウを有しており、国の戦略的エンジン研究の拠点として、また自動車メーカーや部品メーカー等と連携した産学協同体制の研究を推進しています。日本の産業を支える自動車を中心として、次世代高性能エンジンの開発が急ピッチで進められています。ディーゼルエンジンやガソリンエンジンの重要性は、これから先も決して変わるものではありません。むしろ、これらのエンジンの性能向上と低公害化を図る新技術の開発こそ、社会的急務と言えます。本研究室では、未来のディーゼルエンジン・ガソリンエンジンの開発を進め、低燃費・低公害・高耐久性の実現を図っています。自動車及び部品メーカーのエンジン技術者が研究員として所属し、大学院生・学部生と共に戦略的次世代エンジン開発の研究に従事しています。最新鋭のエンジン実験室を有し、本学で独自開発した研究用装置を用い、実際のエンジンにおける諸現象の測定結果をもとに解析し、性能向上に関する研究を行っています。学生は次世代エンジンの実験やその解析に至るまで、研究に必要なすべてのプロセスを経験・修得できます。■研究内容■社会との接点■研究室の横顔次世代の高効率水素エンジン及びエンジントライボロジーを研究する国内で有数のエンジン研究センター戦略的イノベーション創造プログラム(産官学プロジェクト)ほか、エンジン開発企業等との共同研究によるエンジンの低燃費・低公害・耐久性研究を推進戦略的イノベーション創造プログラム(革新的燃焼技術)や企業との共同研究を推進する日本の次世代エンジン研究拠点主な就職先・進学先[2015年3月・院生含む]トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業、いすゞ自動車、三菱自動車工業、スズキ、富士重工業、マツダ、エンジン部品開発企業 他http://www.eng.me.tcu.ac.jp/教 授三原 雄司准教授研究員伊東 明美高木 靖雄学 部 生男子19名院 生男子8名●エンジンのピストン摩擦力測定法の開発及びそのメカニズムの解明の研究●ピストンの局所潤滑状態の解明(薄膜センサによる実験解析及び理論解析)●薄膜センサを用いたピストンピンボス部の最適設計手法の開発●レーザー誘起蛍光法を用いたピストン周りの油膜挙動測定●ガソリンエンジンのシリンダボア変形によるオイル消費メカニズム解析●低エミッション高熱効率直噴水素エンジンの研究開発●水素燃料用高圧噴射弁の研究開発●内燃機関の熱損失低減のための瞬時熱流束計測用センサの開発●エンジンの熱効率向上に関する研究総合研究所234

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です