研究室ガイド2016
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研究内容社会との接点研究室の横顔研究室をさらに詳しく主な卒業研究テーマ社会基盤マネジメント研究室建設プロジェクトにおける契約管理技術の向上策を立案建設産業の国際競争力の向上のための、建設マネジメント論の構築学理とともに実理に基づいて、よりよい社会の実現に貢献する課題を提言日本の建設産業は設計や施工といった純技術においては世界のトップレベルにあります。しかし、プロジェクトのマネジメント技術に関しては他の先進国はもとより、中進国にも大きく後れをとっています。原因は信義則を基盤としているため、建設産業全体が契約に関る意識が希薄となっていることにあります。プロジェクトマネジメント技術は契約を基盤としてスケジュール管理、コスト管理、品質管理、安全管理等が行われ、それぞれの管理が連動して動く構造となります。この構造を構築しない限り、国際市場での競走力向上は望めません。本研究では国内建設プロジェクトにおける契約管理技術の向上策を根幹研究課題として置き、コスト、時間、品質、安全等の管理の理論整備とマネジメント技術向上策を見出して行きます。我が国のプロジェクトのマネジメント技術は他の先進国はもとより、中進国にも大きく後れをとっています。原因は信義則を基盤としていることから、建設産業において契約に関る意識が希薄となっていることにあります。本研究室では、我が国のそのような建設産業の実体を改革し、それによって国際競争力を高めることを目指しています。そのために、我が国のインフラ建設技術が我が国はもとより広く国際社会の基盤的な課題を解決し、そのような活動が持続的に行われ得るような方策を提言していきます。「実理」という用語は実際の経験に基づいて得られる理論であり、一般に広くは用いられていませんが、「学理」に対応する語句として用いています。建設マネジメントの技術は、まさに経験によって得られる知見を体系化した理論に基づいて生まれるものです。本研究室では、常に実際の建設プロセスで発生する事象に焦点を当て、その中から本質的な課題を発見していきます。そして、研究成果は政策提言として世に提示され、さらには実際の政策にまで展開することで、よりよい社会の実現に貢献することができるのです。■研究内容■社会との接点■研究室の横顔想定される主な就職先・進学先●国内建設プロジェクトにおける契約管理技術の向上●インフラ輸出における我が国建設産業の対応力向上策教 授皆川 勝客 員 教 授草柳 俊二総合研究所237

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