研究室ガイド2016
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研究内容社会との接点研究室の横顔研究室をさらに詳しく主な卒業研究テーマ機械力学研究室世田谷キャンパス10号館 4階教 授槇 徹雄講 師櫻井 俊彰学 部 生男子18名・女子1名院 生男子11名自動車衝突時の車と、乗員の挙動及び安全に関する研究エアバッグなど自動車のセイフティ機構、ABSの高度化に関する研究研究開発経験が豊富な指導教員と、工夫された実験装置による充実した卒業研究が可能構造物や人体などに対する衝撃応答を求める例として、現在社会問題となっている自動車衝突時の車と乗員の挙動と安全に関する研究が中心です。エアバッグ・シートベルト系の構成要素の最適設計などの研究にも取り組んでいます。また、最先端の制御理論に基づいた車両のダイナミックスとその制御に関する研究、制御に必要な油圧空圧サーボ系に関する研究、セミ・アクティブサスペンションの研究も行っております。 本研究室は、機械力学と制御工学という学問分野を、特に自動車衝突時の挙動、自動車の安全・安定走行に適用することに力を入れて研究している、社会との関わりがきわめて高い研究室です。エアバッグやチャイルドシートをはじめとした自動車のセイフティ機構に対する研究は、近年急速に高まっていますが、これらの開発の基礎研究は、新規性が高く、産学の差があまりない分野です。本研究の成果は各方面から注目を集めています。一方、事故が発生する前に車両の安全性・安定性を確保することは重要な研究課題です。試験車両の制御系設計と新車走行テスト経験が豊富な教員の指導のもと、車両のアクティブ制御の設計方法、車両の状態監視方法に関する研究も行っております。本研究室における研究手段は、力学理論や計算機シミュレーション、模型による実験で、特に模型による手段は本研究室で独自に開発したものです。さらに、自動車会社で使用されている汎用ソフトも導入し、研究に使用しています。また、物理モデルに則った制御系設計で欠かせない現代制御理論を教授し、制御系で有力なソフトウエアを活用して研究を進めています。所属学生は、これら恵まれた実験ノウハウや素材、豊富な実験データと現代制御理論の設計ノウハウを得ることが出来、充実した研究が可能です。■研究内容■社会との接点■研究室の横顔●自動車衝突時の乗員の三次元挙動力学●自動車衝突時の車と乗員の挙動 (模型車による斜めおよび直角側面衝突シミュレーション)●模型による正面衝突時の乗員の挙動と安全●模型による次世代型小型車両の衝突研究●模型による歩行者および自転車と自動車の衝突時の 挙動と安全●軟組織の機械的特性と経時劣化の関係●自動車のセミ・アクティブサスペンションに関する研究●タイヤ路面摩擦力のモデル化と制御理論を応用した摩擦力推定に関する研究●車体構造に加わる荷重の伝達に関する評価方法の提案●転舵時の乗用車車体構造における力の伝達の推移主な就職先・進学先[2015年3月・院生含む]トヨタ自動車、日産自動車、マツダ、スズキ、豊田自動織機、日本精工、オートリブ、前田道路、日本発条、三菱電機ビルテクノサービス、河西工業、スタンレー電気、大豊建設機械工学科25

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